勉強の仕方(中学:塾だより5-6月号)

できるだけ早い時期に学習方法の確立

 

はじめに・・・私達は、何のために勉強をしているのでしょうか? テストで高得点を取って、いわゆる「いい高校(難関高校)」や「いい大学(難関大学)」に入るために勉強しているのでしょうか? 決して、そんなことだけではありません。もちろん、一所懸命勉強して、難関高校や難関大学に入学することは、とてもすばらしく、そして意義のあることだと思います。しかし、一所懸命勉強していなければ難関校に入れないけれども、あくまでも難関校に入ることが目的ではなく、人生の目標に向かって取り組む力をつけるということがもっとも大切なことだということです。つまり、自らが学び続ける意欲と自信、能力を身につける必要があるということです。また、大人の立場からすると、皆さんが世の中をリードしていく時代が近い将来にやってくると思うので、そのときに今の世の中よりも、もっとよい世の中を皆さんが築いてくれたらいいと思うのです。今は自分の身の回りを見渡すと、数限りない問題が山積みです。それらを一つずつ解決していく力をたくさん勉強することにより培ってほしいのです。

 

教科ごとの学習方法・・・絶対このように勉強しなければいけないという決まりはありません。自分にあった学習方法をできるだけ早い時期に確立することが大切です。自分より成績のよい人を観察して、行動をまねしたり、情報を交換したりするのもいいのではないでしょうか。あるいは、学校の先輩や先生たちの意見(アドバイス)に耳を傾けるのもいいでしょう。さらに、勉強は時として困難な問題が数多く自分の前に立ちはだかります。その時には、根気や工夫が必要です。簡単にあきらめてはいけないことは、いうまでもありません。ひょっとすると、自分なりの工夫をすることで、面白みや楽しさがわかるかもしれません。

 

  • 国語
  • 辞書を引く習慣を・・・何と言っても読解力を養うことが大切です。具体的には、読書をすることにつきます。国語が苦手な人は、たいてい読書が嫌いでほとんど学校の教科書以外の本を読んでいません。そういう人は文章を読むのも当然嫌い(苦手)なはずです。私達は、日本語を普段使っているので、難しい言葉を抜かして読んでも、文章の意味は何となくわかります。しかし、これでは文章を正確に読んだことにはなりません。説明的文章であれ、文学的文章であれ内容をよく理解できていないことになります。したがって、設問に対する正答を導くことは困難です。その言葉の意味や、表現の言い回しがよく理解できていなければ、すぐに国語辞典や漢和辞典を引いてみる習慣をつけるとよいです。引いた箇所に印や付箋(ふせん)をつけるとさらによいと思います。

 

  • 自分の考えを書く・・・学んだことを自分が理解しているかどうか確認する最も簡単な方法は、自分が思っていることを言葉に出してみることです。つぶやくのもいいですが、それを「書く」ことが最善です。語意の説明や数学の解法など、いろいろ自分で学んだことを言語化することをおすすめします。意外と難しいことに気づくはずです。それは、理解したと思っていたことが「分かったつもり」であったからです。きちんと言語化できるまで繰り返し言葉に出してみる(書いてみる)ことです。

 

  • 数学
  • 数学は理論的な学問・・・AだからBという理論があって、それですべて解決していきます。そのためには、自分で納得しなければ理解したことになりません

 

  • 数学は復習が命・・・予習ももちろん大事ですが、特に数学が不得意(苦手)な人は復習こそ命です。宿題はもちろんのこと、授業中に終わらなかった問題や、自分の持っている参考書や問題集の問題をたくさん解いてみましょう基本問題応用問題発展問題と順に難しい問題に挑戦してみてください。できるだけ多くの問題をこなすことにより、実力がどんどん上がっていきます。問題が難しくなるにつれて、だんだん解けない問題が増えていきます。そのときには、その問題に印をつけておき、もう一度やり直してみるといいでしょう。それでも正解しなければ、模範解答や解説をよく読みながら、やってみましょう。解説がない場合には、先生に質問するとよいでしょう。そして、また何日が日をおいてから、再度解いてみましょう。

 

  • できるだけ消しゴムは使わない・・・数学の苦手な生徒の中には、間違っていた場合に自分の計算や答えを全部消しゴムでしまう人がいます。とても、もったいないことです。どこで自分が間違えたかがわからなくなってしまいます。そうすると、同じ間違いをまた繰り返す可能性が高いです。間違えたら、やり直しは新しいところに書くことが成績アップにつながります。

 

  • 英語・・・英語は教科書の音読が大切(1回の目標は1ページを10回~20回)
  • 英語力は単語力・・・英語が苦手な人は、英文をすらすら読めません。最初は単語の発音をよく聴いて、そのまねをするつもりで必ず音読しましょう。文字と音が一致してコツをつかんだら、後はひたすら書いて練習です。綴り(スペリング)が長いと覚えるのが大変ですが、何回も繰り返し練習すると手が単語を覚えてくれます。単語を考えただけで、頭ではなく勝手に手が単語を書いてくれるようになるくらい練習をしましょう。ここがおろそかだと、その後非常に苦労してしまいます。単語練習は毎日、必ずやりましょう。これは長時間かける必要がありません。10分でもOK。

 

  • 教科書の本文の音読・・・これも教科書の本文を全部暗記することを目標に取り組んでみましょう。(音読回数を重ねると自然に頭に入ってくると思います!)本文を何回も大きな声を出して読んでみましょう。定期試験のときには、頭に本文が入っているので、穴埋め問題や並べ替え問題や英作文など、全部が簡単に思えてきます。

 

  • 英検を受けよう・・・英検は到達目標が明確なので、英語力を高めるにはとても役立ちます。英語が得意な人は、中学3年までに準2級(以上)の取得をめざすといいでしょう。勉強の張り合いも全然違います。

 

  • 理科・・・単元ごとに勉強の仕方が異なります。
  • 例)中1の教科書での第2単元(物質のすがた)と第3単元(身近な物理現象)
    …数学と非常によく似ています。公式をよく理解して、使いこなせるようにします問題をたくさん解いていく中で、力をつけます
    実験は、非常に大切です。教科書の記述は写真や図解など、カラーでていねいなので、わかりやすいです。

 

  • 例)中1の教科書での第1単元(植物の生活と種類)と第4単元(大地の変化)
    よく観察し、覚えましょう。本当にわかったかどうかは、やはり問題演習が一番です。

 

  • 社会・・・社会は、地理・歴史・公民の3つの分野からなります。この3つをバランスよく勉強していく必要があります。
  • 社会は単なる暗記ではない・・・社会科はどうしても暗記科目ということでくくられてしまいますが、単に教科書の内容を暗記するという勉強方法では限界があります。ただ覚えるだけでなく、常に、「なぜ?」「何のために?」というようなつながりを考えていくことが大切です。

 

  • ノートにまとめる勉強から活用する勉強へ・・・きれいなまとめノートを作ることが社会の勉強ではありません。そのまとめたノートの内容をしっかり自分の身につけることがもっとも大切です。試験前にまとめノートを作って、勉強した気になるのは、非常に危険です。それよりも、その内容を覚えたり、問題をたくさん解いたりすることの方がテストでの得点力は上がることは言うまでもありません。

 

  • 地理は地図帳や資料集歴史は年表や史料集をよく見て、目で勉強することを忘れてはいけません。また、公民は図解できるものがあれば、自分でそれを何回も書いて、暗記すると効果大です。

最後に・・・

①中学校の定期試験については、直前に学習計画を立てて、50時間以上の学習時間確保を目標にしましょう。

②普段は英語と数学の勉強を毎日やって、苦手にならないようにしましょう。この2科目は1度苦手になると、成績を回復するのに他教科よりも時間が多くかかると言われています。

③理科・社会・国語(漢字の読み書きなどは除く)試験間際の集中で乗り越えましょう。

④中学校の定期試験では、各学校で配布される教科書準拠問題集(ワークやドリル)を必ずやって、疑問点のないようにしておきましょう。また、これらは提出を義務付けられている場合が多いので、提出期限を守りましょう。

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