面接の準備をしましょう(中3:塾だより11-12月号)

公立高校で面接を実施する高校があります。公立入試の前期の2日目に行われ、2~3名の面接官がそれぞれ、a・b・cの3段階で評価し、それをあわせて得点化されます。下の表を見れば、どの高校が面接をどのくらい重視しているかわかると思います。同じような実力を持った人が受験する入試では、ほんのわずかな差で合格・不合格に分かれます。ですから、面接といえども、決しておろそかにはできません。

では、なぜ面接をやるのでしょう。それも、入学試験の一環として。テストの点数さえとっていればよいように思われます。しかし、実際に行われているのには、それなりの意味があるからです。面接官(高校の先生)は面接を通じて、テストではわからない生徒のことを知りたいのです。人柄や意欲、態度などを理解したいのです。短い面接ではなかなかわからないですが、態度や言葉づかいを見て、判断します。ここでは、各高校が出している面接に関する評価基準を見ながら話を進めていきましょう。

「身だしなみ・態度」

面接官は何を知りたいのか。まずは、入学するのにふさわしい生徒かどうかを見ます。ヘンなやつはお断り、ということです。身だしなみはきちんと整えておきましょう。服装・髪型は必ずチェックされます。第一印象はとても大事です。入学する意欲があれば、変な格好はしないはずです。シャツのすそをズボンの外に出していた、極端に短いスカートをはいていた、髪を整髪料で固めていた。こういう生徒を入学させようとは思いません。実際、そういう生徒は不合格になりました。

次に、当たり前の礼儀作法ができるか。これも重要ポイントです。基本的な面接態度を見ていくものです。控室で変な動作(おしゃべりやふざけたりすること)せずに待つ→名前を(あるいは「次の人」と)呼ばれたら、はっきりと返事をする→軽くノックをして、「どうぞ」と言われてから入室する→面接官の前に行き、一礼する→受験番号と氏名を告げる→「どうぞ」と言われてから着席する(そのとき、「失礼します」あるいは「よろしくお願いします」と言う)→面接が終わったら、立って「ありがとうございました」と言って一礼する→出口のところでもう一度一礼して退出する。これらの一連の動作を自然にできるようにしておきましょう。

「質問に対する応答」

はっきりと相手に聞こえるくらいの声を出すのは当たり前。「明確に、かつ適切に回答できる」ということが求められます。言葉づかいも気をつけなければなりません。面接官は当然年上です。目上の人に対して正しい敬語が使えるかが重要です。あまり使ったことのない尊敬語・謙譲語は無理としても、最低限、丁寧語は使えるようにしておきましょう。

面接中の態度にも注意が必要。着席後に下を向いたり、キョロキョロしたり、体をむやみに動かしたりしない。受け答えのときは、質問者に顔を向けて答える。当然のことです。

「志望動機」

さまざまな質問がされますが、必ず聞かれるのが「志望動機」です。「なぜ、この高校を選んだのか」という問いは、本人が本当に入学する気持ちがあるかどうかを確認するものです。目的をしっかりと持って高校を選んでいるという生徒は、入学してほしいと考えますよね。参加した学校説明会などの情報をもとに考えをまとめておきましょう。

「高校生活への意欲」

「高校生活に対する目標・意識が明確であること」「高校生活(学習・部活動等)に意欲的に取り組もうとしていること」という点を評価されます。高校で頑張りたいこと、卒業後に希望している進路なども、本人の意欲を判断する質問です。具体的で明確に回答をすることが大切です。「勉強をがんばります」だけではなく、その先の進学や就職まで含めて話すといいでしょう。しっかりとした目標を持っているという積極的な姿勢を見せることが大切です。それ以外にもさまざまな質問があります。「中学校で頑張ったこと」「中学校で一番よかったこと(印象に残ったこと)」などの質問は、学校生活をどのように過ごしてきたかを知るものです。人柄が出ます。それは、自分のこと、自分のやってきたことをきちんと言えるかどうかということです。趣味や部活動についての質問も同じ主旨で行われます。

「最近のニュースで気になったものは」「最近読んだ本で印象に残っているものは」などは、本人が外に向けて興味や関心があるかを見るものです。気をつけたいのは、答えた後に「それは、なぜですか」と、質問が重ねられることです。そこまで考えておきましょう。

ある程度予想できる内容については、事前に考えをまとめておきましょう。「最近のニュースで関心を持ったものは」という質問に、「ありません」と答えたら、「最後に自己アピールをして下さい」と言われて、「それは何ですか」と返したら、面接官はどう思うでしょうか。何も考えていないということがわかります。c評価がつくかもしれません。

今まで、面接を受けるという経験はしてこなかったはず。当然、緊張します。それは、面接官もわかっています。誠実に対応しているということがわかればよいのです。また、私立高校でも面接を実施するところがあります。ねらいは、公立高校と同じと考えられます。まずは、事前練習をしておきましょう。自分の言葉で相手にわかるように話すというのは意外に難しいものです。中学校でも、そういう機会を設けてくれるはずですが、自分の考えをきちんとまとめておきましょう。

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