Slow and Steady(中学:塾だより1-2月号)

年が明けました。令和という言葉の響きにもようやく耳がなじんできて、日付を書くときにも“平成”ではなく“令和”と書くのに違和感が薄れてきたと思ったらもう令和元年が終わり令和2年になりました。時が経つのは早いものです。

西暦だと2020年です。2020という数字を聞いて多くの人が真っ先に思い浮かべるのは東京2020、オリンピックではないでしょうか。思い返すと東京がオリンピックの開催地に決まったのが2013年の9月、もう今から7年ほども前になります。中学生のみなさんは当時はまだ小学校の低学年だったと思いますが、覚えていますか。

あの時は7年後に東京にオリンピックがやってくると聞いても、遠い先の話のような気がしてあまりピンときませんでしたが、やはり過ぎてみるとあっという間な気がします。大人と子どもでは時間の感じ方も違うので、皆さんにとってはこの7年間はもっと長く感じられたかもしれませんが、どうだったでしょうか。

 

いずれにせよ、今こうしている間にも時間は止まることなく進んでいて、社会も刻一刻と変化をしています。そしてますます高度化、複雑化する社会の中で、皆さんが学ぶべき事がらもどんどん増えています。例えば、小学校では来年度から英語やプログラミングの授業が必修化されたり、中学校でも再来年度から学習指導要領が改訂され、今までは高校で学んでいた内容が一部中学校に降りてきたりします。

さらにみなさんは、勉強だけしていればいい、というわけではないですよね。部活動や他の習い事もありますし、そしてICT全盛の時代にあっては、友達づきあいなどの人間関係の面でも相応の時間が費やされるかと思います。

そう考えると今の子供たちは忙しくて大変だと、つくづく思います。やるべきことがたくさんありすぎてどこから手を付けていいかわからないとか、忙しすぎてすべてを投げ出したくなることだってあると思います。

 

そういった状況を乗り切るには、もちろんスケジュールの立て方や、効率的な時間の使い方などをマスターしていくことも大切ですが、それと同等か、それ以上に大事なことは精神面のコントロールではないかと思います。

中3の受験生にとっては特にそうだと思います。毎年この時期になると受験生たちから、「理科もできないし社会もできない、過去問もやらなくちゃいけないし、冬期プリントの解き直しだって残ってる、どうしよう!」とか「成績も上がんないし、志望校に受かる気がしない!」などと言ったような焦りや不安の声を聞くことがよくあります。

 

そんなときはいったん先の事はあえて考えないで、今、目の前のことだけに集中してみることをお勧めします。先々の事を考えて計画を立てていくことは間違いなく重要ですが、先のことを考えすぎてかえって身動きが取れなくなるのでは逆効果です。人が同時にできることには限りがあります。大まかな道筋を立てたら、あとは目の前のことだけに集中して他のことは考えない。その方が上手くいくこともあると思います。

そして1時間なら1時間集中して勉強し、終わったら、その1時間で自分がどれだけ成長できたかを振り返ってみるのもおすすめです。「この1時間で電磁誘導の問題が解けるようになった」とか、「聖武天皇と桓武天皇の区別がつくようになった」とか、ささいなことで構いません。少しでも自分が成長できたと思えたら、少しずつ焦りや不安は解消されていくと思います。

合言葉は「Slow and Steady(ゆっくり、しかし着実に)」です。実際に受かるかどうかはやってみなければわかりませんが、少なくともそうして地道に努力したことは、間違いなく自分の財産になるはずです。

学ぶべきことが増えているからこそ、目の前のことを着実にこなしていき、将来を悲観することなく、新しい時代をのびのびと羽ばたいていってもらいたいと願っています。

 

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