週間が習慣を作る(小学生:塾だより3-4月号)

「小さいことをつみかさねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
これは、日米(にちべい)のプロ野球で4000本以上ものヒットを打ったイチロー選手(せんしゅ)の言葉です。かつて「天才」と呼(よ)ばれたイチロー選手でも、「とんでもないところ」へたどりつくために「小さいことをつみかさねてきた」というのです。この「小さいことのつみかさね」というのは、「日々の習慣」と似ているのかもしれません。
 何も考えていなくても、同じような時間に同じようなことをする。それを「習慣」と言います。習慣には良い習慣と、悪い習慣があります。あわてないように、学校におくれないように、毎日早起きをする、これは良い習慣。宿題をやらなきゃいけないのについついテレビを見てしまう。これは悪い習慣。不思議(ふしぎ)なことに、良い習慣ほど長くは続(つづ)かず、悪い習慣ほど長く続いてしまうもの。新しい習慣を始め、長く続けていく。こんなに難(むずか)しいことはありません。
たとえば、1度に1000個(こ)の漢字を覚(おぼ)えるのは大変(たいへん)です。しかし、それを1年365日、毎日少しずつ続けていけば、1日たったの3個くらいで1000個の漢字が覚えられます。つらければ1週間に2回休んでも、1日4個に増やすだけで十分間に合います。
ここで大事なことは2つ。周りの人が何と言おうと、どんな小さなことでもいいから「始める」こと。そしてとにかく「続ける」こと。「1日たった3個の漢字を覚えて何の役に立つんだ」という人に耳をかたむける必要はありません。とにかくやる、ほんの少しでもいい、やり方が下手でもいい、とにかく始める。そして続ける。
やらない人ほどいいわけをします。「タイミングが悪い」「道具がそろってない」「今、始めてもどうせ続かない」。そんなことはどうでもいいから、すぐに始めることです。勉強をはじめようとするときは、とにかく何も考えず、机(つくえ)に向かう。最初(さいしょ)はこれでもOK。同じことを続けていくと、ある日、それをやらなくなった時に、気持ち悪さを感じたり、変(へん)な感じがしたりして、ソワソワしてきます。そうなったら大成功。
「三日坊主(ぼうず)」という言葉があるように、人間はだいたい三日でものごとをあきらめがちです。3日くらいでやめるとだいたいすぐに元にもどってしまいます。目安は1週間。ちょっと休んでもいいから、1週間がんばってみる。

「週間が習慣を作る」
これが合言葉です。どんなにかっこ悪くてもいい、笑(わら)われてもいい。とにかく始めて、1週間続けてみましょう。いつしかそれが「習慣」になっていることに気づくはずです。
塾(じゅく)では3月から新しい学年としての授業(じゅぎょう)が始まります。4月に学校で新しい学年になる前に、新しい習慣を始めてみませんか。その中でも「良い習慣」を続けていくことで、みなさんは大きく成長することができます。新しいことにチャレンジするとき、まず大切なのは、何が何でも始めて、続けて、そして習慣にすること。「週間が習慣を作る」を合言葉に、まずは1週間、新しいことを始めてみましょう。その習慣が、1年後、いや10年後、あなたを「とんでもないところ」へ連(つ)れて行ってくれるかもしれませんよ。

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