社会の変化と千葉進研(中学生:塾だより7-8月号)

6月に入り各地で学校が再開されました。部活動も含めると、元通りには、ほど遠い状況とは思いますが、日常生活を取り戻す第一歩は踏み出せたのではないでしょうか。一方で、数ヶ月にも及んだ休校により、みなさんの体力は確実に落ちていると思います。学校が再開してからまだ1ヶ月ほどですが、体調は大丈夫でしょうか。まずはその点をとても心配しています。元気があってこその学校生活、そして塾です。大変なこと、不安なことがあったら、遠慮せずに塾の先生や周りの大人に相談しましょう。大人たちでさえ、今の状況を乗り越えるのに苦労しています。みなさんが今の状況を大変と感じたり、うまくいかないことが出てきたりするのは無理もないことです。話を聞いてあげることぐらいしかできないこともありますが、それでも、同じ気持ちを共有するだけでもずいぶん楽になることが多いです。だから、少しでも困ったことがあったら、気軽に声をかけてください。いつでもお待ちしています。

まずは、今いちばん伝えたいことを書きました。それでは本題に入ろうと思います。

3月頃から日本社会では、急速にテレワーク(離れたところで働くという意味、在宅ワークなどを含む)が広がりました。業種によっては、どうしても現場への出勤が必要なこともあり、全てがテレワークになったわけではありませんが、働き方に大きな変化が見られました。そして、緊急事態宣言の解除を受け、6月頃からはそのままテレワークを続けていく企業、元の仕組みに戻る企業と分かれてきています。

塾でも小中学校の休校を受け、従来の授業「対面型授業」から、「動画配信授業」や「オンライン授業」への移行をせざるをえなくなりました。離れたところからという意味では、テレワークに通ずるものがありますね。そして6月からは対面型授業が徐々に復活してきている状況です。ここまでは社会と同じ動きをしていると思います。しかし、今後のことを考えると、これからの取り組みがとても大切になってきます。

秋から冬にかけては、例年のインフルエンザの流行に加えて、新型コロナウイルスの感染再拡大が強く懸念されます。今年度は大丈夫でも、近い将来、また別の未知のウイルスが登場する可能性もあります。さらには、昨年の秋、大型台風が相次いで上陸しました。台風の影響で10月のVもぎが中止に追い込まれたのは記憶に新しいところです。こんなとき、今まではただ学校や塾を休みにするしかありませんでした。できることと言えば、せいぜい電話やメールでやりとりをするくらいでしょうか。

夏頃まではある程度落ち着いた状況が続いてほしいと願っていますが、秋以降は分かりません。あらゆる事態を想定しておかなければいけないと考えています。実際に塾では、動画配信授業やオンライン授業の体制を短期間で整え、実践しつつあります。こうしたICTの活用は、今までの状況に対応することが大きな目的でしたが、同時に、今後に向けての準備でもあります。ICTの活用には大きな可能性を感じています。あらゆる事態に対応するため、また、日頃の指導をより良いものにするため、研究と実践を続けています。

生物学の言葉に「赤の女王仮説」というものがあります。ルイス・キャロル作『鏡の国のアリス』の作中で登場する、「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない(It takes all the running you can do, to keep in the same place.)」という言葉にちなむものです。

この言葉の中の「その場にとどまる」というのは、まさに今、私たちが取り組んでいる「元の生活に戻る」ことに他ならないと思います。さらに言えば、「元の生活に戻る」だけでなく、「充実したより良い生活」に向かって取り組むべきと思います。先ほどの言葉を借りるならば、「その場にとどまる」だけでも「全力で走り続けなければならない」わけですから、「充実したより良い生活」にするためには、さらなる努力が必要になります。まずはお互いにしっかりがんばりましょう。

一方で、努力には限界もあります。努力だけではなく、工夫も必要になります。この工夫とは、今までになかった新しいものを取り入れることだろうと思います。学習面でいえばICTの活用がこれにあたります。私たち千葉進研は、これまで通りみなさんを伸ばすため、そして新しい時代に活躍できる人になってもらうため、努力と工夫を続けていきます。みなさんも、何か小さなことでもいいですから、今の自分の学習や生活を見つめ直し、より良くするためにどうしたらいいか考えてみてほしいと思います。今の困難な状況を乗り越えるだけでなく、成長するための糧とすることが大切だと思います。陳腐な表現ではありますが、いっしょにがんばりましょう。

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