「選ばれる」人になろう(中学生:塾だより9-10月号)

9月に入っても暑い日が続いています。こんな時は室内にいても熱中症の恐れがあります。水分補給をしっかりして、体調に気をつけて過ごしましょう。また、新型コロナウイルス感染にも警戒しましょう。注意が少し散漫になってくるこれからがむしろ心配です。暑さ対策と合わせて十分注意して行動しましょう。

 

さて、中3生はいよいよ受験校を決定していく時期に入ってきます。まずは受験時期の早い私立高校、次いで公立高校の順に決めるのが一般的かと思います。中2生は8月模試より志望校判定が始まり、徐々に高校入試への意識を高めていく時期になります。また、中1生でもすでに意中の高校を決めている生徒がいるはずです。

 

みなさんは高校を選びます。そして受験校を決めたら、今度はみなさんが高校から選ばれる立場になります。高校には入学を希望する生徒全員が入れないのが普通です。一学年の定員より多い生徒が入学を希望し、入試が行われ、定員を超える分は落とされてしまいます。「高校入試は落とすために行う」ことをまず知ってほしいと思います。見方を変えれば「高校は入学させたい生徒を選ぶ」とも言えます。

 

したがって、意中の高校に入学するためには、高校に「入学させたい」と判断される生徒、つまり、高校に「選ばれる」生徒になる必要があります。

 

高校がみなさんを判断できる材料は決して多くありません。入試得点(学力)、入試面接や作文などの内容、中学校の成績(いわゆる内申点)、中学校の行動の記録や特別活動の記録、これら4つがみなさんを判断する主な材料になります。高校はこれらの限られた情報から、みなさんのことを判断し、合格させる生徒を決めていきます。入試で得点さえ取れればいい、それだけではない、まずそれを知ってほしいと思います。

 

みなさんの日常、中学校や塾、家庭で過ごす全てが高校入試につながっています。みなさんは気づいていないかも知れませんが、中学校の先生方の多くは、みなさんの言動をよく見ています。それは様々な形で調査書(高校に渡される中学校の成績表)に反映されます。それを特に公立高校は細かく見ています。そして、学力や塾での様子は私たちがしっかり見ています。授業の受け方、宿題の取り組み方、授業前後の時間の使い方など、全てが他者と差がつくポイントです。どんなに細かい小さいことも、積み重なれば途方もなく大きな差になります。さらに中3生は、塾でのがんばり方が完成されてきて、塾での取り組みだけでは差がつきにくくなってきます。そうすると今度は家庭での取り組み方が、差がつくポイントになってきます。

 

ここでぜひ、みなさんには相手の立場に立って自分の姿を振り返ってみてほしいと思います。高校の先生方の立場に立って自分を見たとき、果たして自分は入学させたいと思う生徒になっているでしょうか。中学の先生の立場に立って自分を見たとき、自分の調査書に何を書こうと思うでしょうか。塾の先生の立場に立って自分を見たとき、自分は学力や成績の上がる行動がとれているでしょうか。こうしたことを考えるのは、自分の行動を改善する良い方法の1つになることでしょう。

 

今後も、何かと相手の立場に立って自分を見るということは必要になってきます。ぜひこの機会に一度やってみてほしい思います。もし何も思いつかないという場合は、今後意識して自分の行動を振り返ってみる習慣をつけるとよいでしょう。それが自分を高めることにつながり、高校から選ばれる生徒になることにつながります。

 

中3生のみなさんには、高校入試の仕組みをよく知ることも合わせてお願いしておきたいと思います。高校入試の合否判定の仕組みは、恐らくみなさんが思っている以上に複雑です。仕組みを知ることで、力を入れるべきところを明確にできたり、気持ちの面で余裕ができたりします。教科の勉強ももちろん重要ですが、仕組みを理解することも同じくらい重要であると思います。

 

9月末には前期が終わり、10月からは後期が始まります。そんな学期の変わり目の今だからこそ、自分のことをちょっと違った立場から見つめ直してみることが必要です。自分が他者に「選ばれる」人間なのかどうか振り返ってみて下さい。もし、少しでも「あれっ?」と思うところがあれば、行動を変えていきましょう。少しずつできるところからで構いません。その少しずつが、そう遠くないうちに大きな変化になります。そうやってみなさんは高校入試に成功できる生徒になっていくのです。そんなみなさんを、私たちは今までも、そしてこれからも応援していきます。一緒にがんばりましょう。

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