今年を振り返って(中学生:塾だより11-12月号)

今年も残りわずかとなりました。今年の1月、新型コロナウイルスがこれほどに猛威をふるうことは想像できませんでした。中国・武漢市の状況の報道を見る度に「大変そうだな」と、対岸の火事程度に捉えていた方が多かっただろうと思います。それが年度の変わり目には緊急事態宣言の発令という事態になり、そして今に至ります。途中、東京オリンピック・パラリンピックの延期があったり、生活様式の大幅な変化を求められたりと、激動の1年と言っても決して大げさではないと思います。

そんな中、みなさんの学校生活は、ものすごい勢いで年度当初の予定に戻されつつあります。中身や時期はだいぶ変わっているようですが、体育祭や修学旅行、合唱コンクールなどの学校行事がもれなく行われている学校が多くあります。普段の学習内容についても、定期テストの範囲を見る限り、何とか追いつかせようという中学校の意志を感じます。そして、高校入試の予定も限りなく本来の予定に近いものになりました。少なくとも日程については、コロナ禍以前に発表されたままだと思います。試験内容には多少の変更がありますが、東京都と比べると千葉県で除外される内容はずいぶん少ないように感じます。

3ヶ月近い休校があったにも関わらず、そのことによる影響はあまり顧みられていないように思います。それでも、生徒のみなさんの元気によって、何とかなりつつあるようにも思います。若いみなさんの力強さを感じると共に、今年の過酷な状況でがんばってきたみなさんの姿には感動さえ覚えます。我々ももっとがんばらなければいけないなと強く感じます。

コロナ禍による混乱はまだまだ続きそうですが、私たちはみなさんを応援し続けます。未知のことが多いですが、一緒にがんばりましょう。

さて、中学校では来年から教科書がリニューアルされます。これは、文部科学省が告示した新しい学習指導要領(中学校では2021年度から完全実施)によるものです。すでに「移行措置」という形で数学や英語、理科では対応が始まっているので知っている生徒も多いことと思います。
この新しい学習指導要領では「①学んだことを人生や社会に生かそうとする『学びに向かう力、人間性』」「②実際の社会や生活で生きて働く『知識及び技能』」「③未知の状況にも対応できる『思考力、判断力、表現力』」の3つの力をバランスよく育むとされています。①と②は当然として、ここでは③について掘り下げたいと思います。

「未知の状況に対応する」ことは簡単なことではありません。コロナ禍の今年は、全ての人にとって、まさにこの「未知の状況に対応する」ことの連続だったわけです。それもまだまだ継続中です。では、未知の状況に対応するために必要なことは何でしょうか。答えは恐らく1つではなく、人によって結論は違うのだと思いますが、1つ挙げるなら、私は「正しい知識」だと思います。これには「正しい知識」を得ようと努力することも含みます。未知の状況に対応するには、もちろん考えることが欠かせないわけですが、物事を考えるためには知識が必要です。様々な知識を掘り起こし、組み合わせることでより良い解決策に近づいていきます。

新しい学習指導要領には、分野(教科)毎に選び抜かれた優先度の高い知識が多く盛り込まれています。恐らく無駄なものは何1つありません。今は必要に思わなくてもいつか役に立つときが来る、そんな知識がたくさんあります。それをみなさんに体系的に伝えるべく作られたものが教科書であり、伝える場所が学校であり、そして伝わりにくいところについて、より分かりやすく伝える場所が塾であるわけです。

いずれみなさんの世代は「コロナ世代」と呼ばれるのかも知れません。他の世代よりも多く、未知の状況に対応することを要求されるはずです。中3受験生は、既に公立入試の仕組みが未知のものになっています。また、感染拡大を防がなければならない中での入試というのも未知のものです。いきなり「未知の状況に対応する」ことが要求されるわけです。ぜひ、塾や学校で「正しい知識」を多く得てほしいと思います。また、中1生や中2生のみなさんものんびりしてはいられません。学習指導要領の改訂によって、入試の内容も大きく変化していきます。それに対応するため、今やっていること、これから学ぶことを1つひとつしっかり取り組んでもらいたいと思います。

「正しい知識」を得ること、そのためにしっかり学ぶこと、それがこれからの時代を生きていくための大きな力になります。その後押しを私たちが一部でも担えればと思います。来年も一緒にがんばりましょう。

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