中1中2:歴史がつむぐ英単語の世界

単語の裏に隠された英語の歴史(塾だより11-12月号)

 

英検の勉強をするときに皆さんはまず何から始めるでしょうか。単語から始めるという人がほとんどでしょう。単語を勉強する時、ただアルファベットが並べられているのをながめているだけでは決して面白くありません。

 

たとえば、apronと言う単語を知っていますか。日本語でも「エプロン」というそのままの名前で使われていますね。この単語は、もともとnapronと先頭にnがついていました。napronの前に「a」をつけて、「a napron」としたときに、単語の境目が間違えて認識されて、「an apron」となり、apronという単語が生まれたと言われています。もし間違えが起こっていなければ、今頃は、お母さんが料理をするときにつけているものは「ネプロン」だったかもしれませんね。また、日常の単語では、shirt(シャツ)と、skirt(スカート)はもともと同じ単語だったと言われています。

 

それから、中1からなじみのあるbrotherやfatherという単語のルーツを探ってみると、インドで昔話されていたサンスクリット語の中に、これらに似た単語があり、大昔、ヨーロッパからインドにかけて同じ言葉が話されていたのではないかと言われています。「電話」をあらわす「telephone」(テレフォン)という単語をしっている人も多いでしょう。これは実はteleとphoneにわけることができます。teleは「遠くに」という意味で、phoneは「音」の意味なので、「遠くに音を届ける」でtelephoneです。他にteleがつく単語を知っているでしょうか。television(テレビ)はtele+vision(見ること)、telepathy(テレパシー)はtele+pathy(気持ち)です。

 

「英語」とひとことで言っても、もともとブリテン島(現在のイギリス)で話されていた言葉、バイキングが攻めてきたときに入ってきた北ヨーロッパ系の言葉、そしてフランスのノルマンディー公ウィリアムが攻めてきた時に入ってきたフランス語系の言葉、その他、様々なことばが入り混じって、現在の英語はできています。

 

英語の単語を覚えるとき、ときどきで良いので、辞書をひいてみることをお勧めします。たとえば、catでも良いです。今、私の手元にある辞書をひいてみると、「12世紀以前 後期ラテン語」と書いてあり、とても昔からcatの元となる単語があったと想像できます。他にも、アラビア語、ギリシャ語、数はすくないですが日本語から入ってきた単語もあります。英単語は、何千年も前からの壮大な歴史の中で、生まれ、時には消滅し、あるいは他の言葉を借りたり、1度出ていったものが、他のことばを経由して戻ってきたりなど、ひとつひとつの単語が様々な歴史を持っています。

 

10月の英検が終わり、次の1月の英検に向けて単語を覚え始めているという人も多いでしょう。単語を覚えるがつらくなったら、こういった歴史のロマンを感じながら、英単語と向き合ってみるのも、たまには良いのではないでしょうか。

カテゴリーNEWS