小学生:読書

読書のすすめ(塾だより9-10月号)

 

本は読まないより読んだ方がいいと思います。それは、本を読むことはとても面白(おもしろ)いからです。面白い本を読む楽しみは、ほかのものではなかなか味わえません。勉強のための読書や知識(ちしき)を得るための読書というものもありますが、これらは読んでいてつらい思いをすることがあり、本がきらいになるかもしれません。そこでまずは楽しく読めるものを選(えら)びましょう。推理(すいり)小説(しょうせつ)やSF小説などは、ストーリーを追うことができれば、物語に熱中(ねっちゅう)できるのでおすすめです。また、童話などもほっこりすることができていいと思います。どんな本を面白いと思えるかは人それぞれです。また、本は最後(さいご)まで読み終わらないといけないわけではありません。どうしても興味(きょうみ)が持てないときは、途中(とちゅう)でやめて別(べつ)のおもしろそうな本を探(さが)しましょう。

 

本には読むタイミングというものがあり、どんなに良いと言われている本でも、自分の年齢(ねんれい)や今の気持ち、考え方などにあわないものは面白いとは思えません。いろいろな本を読んでみて、「自分にとっての」いい本やいい作家を探してください。ラッキーにもそういう作家に出会ったら、その人の作品をできるだけたくさん読みましょう。私は「内田康夫(やすお)」という推理作家の作品に「はまった」ことがあります。その人の作品はどれも面白く感じられました。新刊(しんかん)が出るのが待ち遠しく、発売されると急いで本屋に飛(と)んでいったものです。さらに作品の舞台になった土地に旅行したりもしました。風景(ふうけい)や建物(たてもの)などが本ではこう書かれているが、実際(じっさい)はこうだったのかとか、ここで突(つ)き落とされて亡(な)くなったのだな (本の中での話です)などと思いながら楽しんでいました。ところが、最近(さいきん)また読み返してみたところ、以前(いぜん)のようにわくわくすることができず、さびしい思いをしました。

 

また、たまには背伸(せの)びをして古典(こてん)といわれるような本を読んでみるのもいいでしょう。一回読んだだけではわからないかもしれないですし、年齢をある程度(ていど)重ねないとぴんと来ないかもしれません。たとえば、江戸(えど)時代の俳人(はいじん)である松尾芭蕉(ばしょう)の書いた、「奥(おく)の細道」という旅行記(紀行(きこう)文(ぶん))があります。昔のことなので分かりにくいし、訪(おとず)れた土地のことを書いた文の間に俳句(はいく)がのっていて、どこがおもしろいのかと思うかもしれません。しかし、芭蕉が旅した場所を実際に歩いて昔に思いをはせたり、文庫本をいつも持ち歩き時間があると読み返したりといろいろな楽しみ方をしている人たちがいます。また、奥の細道に関した本はたくさん出版(しゅっぱん)されていますし、テレビでも時々それに関した特集をやっています。それだけ人気があるということです。古典が自分たちの考え方、感じ方の基礎(きそ)になっていることは確(たし)かなので、一度はじっくりと取り組んでみる必要(ひつよう)がありそうです。

 

読書は習慣(しゅうかん)です。日ごろ、本を読む習慣がないとなかなか本を読もうという気にはなれません。逆(ぎゃく)に読書の習慣がある人は、身近に本がないと落ち着かない気分になります。本を読むことで楽しさを感じられるならば、絶対(ぜったい)に読んだ方が得(とく)です。

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