小学生:漢字検定の

漢検の季節(きせつ)がやってくる!!(塾だより9-10月号)

 

夏休みも終わり、あと1か月半ほどで漢検当日です。年度初(はじ)めからいたみなさんは、約(やく)半年間、ステップを使って漢字の勉強を続けてきましたね。そして、夏期講習(こうしゅう)からは実践(じっせん)的な演習(えんしゅう)も始まり、自分がどれくらいの点数が取れるか、苦手分野はどこか、などがつかめてきたのではないでしょうか。

 

ステップ自体はもう2周(しゅう)目で、新しい漢字を覚(おぼ)える苦労(くろう)はだいたい卒業(そつぎょう)しているはずなので、ここでは主に、問題を解(と)くときのお話をしたいと思います。みなさんはステップの問題や漢検対策(たいさく)で行う問題を解いた後、まちがえたところの直しをきちんとやっていますか。たくさん問題を解いていると、前にも同じ問題が出てきたなあ、と感じることがあるはずです。そうです。同じような問題が何度も出るのです。だからこそ、まちがえた問題が1つでもあったら、次に同じ問題が出題された時には決してまちがえないように練習しておく必要(ひつよう)があるのです。

 

では、具体的に見ていきましょう。まず、漢字の読みがなを書く問題をまちがえてしまったら、練習する時にはひらがなだけでなく、漢字もいっしょに練習しましょう。今回の問題では読みがなを問われていても、別の問題では漢字を書くという形で出てくるかもしれません。また、漢字自体を練習する問題では、ただ作業として手を動かすだけでなく、上に書いた漢字を見ないようにして、きちんと書けるかどうか一文字一文字ていねいに確認(かくにん)する作業が必要です。

 

ここまではまだ余裕(よゆう)ですね。次に、みなさんが苦手とする分野を見ていきましょう。熟語(じゅくご)、音訓、対義語(たいぎご)・類義語(るいぎご)、熟語の関係(かんけい)などは、苦手な人はとことん×が続いてしまうところです。漢字を書く力だけなく言葉の力も必要な分野なので、無理(むり)もありません。

 

まず、三字熟語や四字熟語は、問題になっている漢字一字だけを書くのではなく、その熟語全体を書きましょう。例えば、「オウ接(せつ)室」なら、「応」だけ書くのではなく、「応接室」、「絶体(ぜったい)絶(ぜつ)メイ」なら「絶体絶命」のようにです。個別(こべつ)の漢字は知っていたとしても、熟語として使われている時に書くことができなければ、本当の力とは言えないのです。対義語や類義語の問題も同じです。例えば「関心(かんしん)=興(きょう)(  )」という問題なら、「味」を何十回も練習するより、「関心=興味」を五回練習した方が、よほど意味があります。言葉と漢字と意味を丸ごと覚えてしまいましょう。意味が分からなかったら辞書(じしょ)ですぐに調べてください。その手間をおしむのは、せっかくの言葉の力(語彙力(ごいりょく)といいます)をつけるチャンスをのがすことになり、大変もったいないです。

 

さて、みなさんが一番苦労するのは音訓と熟語の関係ではないでしょうか。その部分の直しをさせると、答えのカタカナだけ書いて持ってくる人がいますが、アやイを練習しても点数は上がりません。基本的に「音読みはそれだけでは意味が分からない語で、熟語で使われることが多く、訓読みはそれだけでも意味が分かり、送りがながつくものがある」というのがルールです。漢字が熟語で出てきたら、それぞれの漢字のもう一つの読み方を思い浮かべてみるとよいでしょう。5級の出題を例に考えてみましょう。たとえば「道筋」と出てきたら、まず読み方は「みちすじ」ですね。「道」の「みち」以外の読み方は「どう」ですよね。「みち」と「どう」と、単体で使うのはどちらでしょう。「みち」ですよね。だから「みち」は訓読みです。では「筋」はどうでしょう。もうひとつの読み方は「きん」ですね。「きん」は「筋肉」「筋力」など熟語で使われることが多いのに対して、「すじ」は、「足の筋を痛める」など、それだけで使うことができますね。よって「すじ」も訓読みなのです。なかには「えっ!これが音読みなの!?」とびっくりするようなものもあると思いますが、そういうものは覚えてしまいましょう。自分で答えを出した時にあいまいだったものは、必ずステップで調べましょう。

 

そして、熟語の成り立ちに関(かん)しては、言葉の意味が分からないものはまずそれを辞書で調べます。そして、似(に)た意味なら「=」、反対の意味なら「⇔」というように記号を決めて、漢字と言葉の意味、ともに覚えましょう。「就職(しゅうしょく)」なら「職に就く」という意味だから「下から上」というように、熟語の意味を簡単(かんたん)に説明してみると、分かりやすいはずです。

 

他にも、部首や画数・筆順(ひつじゅん)をまちがえてしまったら、めんどうがらずにステップで調べましょう。そんなふうに、毎回毎回の直しをていねいにやっていけば、じょじょに点数が上がり、満点(まんてん)を目指すことも十分可能(かのう)です。

 

漢検のための勉強は、単なる漢字の勉強だけにとどまりません。半年間という長い期間1つの目標に取り組むことで、学習習慣(しゅうかん)や継続(けいぞく)する力、忍(にん)耐力(たいりょく)がつきます。また、漢字は回数や取り組んだ時間に比例して点数が上がるので、「やればできる」という達成(たっせい)感を感じられます。それが、もっと上を目指そうという意欲(いよく)につながるのです。実際(じっさい)、秋にあるお父さんやお母さんとの個人(こじん)面接(めんせつ)の時に、「最初(さいしょ)はきらいで後回しにしていた漢字の練習が、点数が上がるのがおもしろくなって、今では漢字は好きだと言って自分からやるようになりました。」というお話をよく耳にします。

 

そんなふうに、続けた努力(どりょく)が報(むく)われ、どんどんやる気がわいてくるなんて、貴重(きちょう)なチャンスだと思いませんか。小学生の時に身につけたこの力は、中学生になっても必(かなら)ず役立ちます。漢検の勉強を通じて、漢字力、語彙力(言葉の力)、学習習慣をつけ、くやしさや喜(よろこ)びや達成感を経験(けいけん)することで、みなさん自身が成長(せいちょう)を実感できるはずです。これから始まる漢検の季節、一緒にがんばりましょう!!

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