成績が伸び悩んでいる原因(中1中2:塾だより9-10月号)

1. 成績が伸び悩んでいる原因は、

生活習慣にある・・・

あなたは、ゲーム(またはネットの利用)+テレビを見る時間が、家庭学習の時間(塾での学習時間をふくむ)を上回ってはいませんか。もしもあなたの成績が伸び悩んでいるとすれば、根本(こんぽん)原因(げんいん)が、そうした【生活習慣】にあると思われます。

数年前、ある先輩は、中2のころから成績が下がりだして、その原因を探(さぐ)ってみたら『深夜までネットゲームをする生活にハマっていた』ことがわかりました。すると、朝が起きられないので、朝食をまともに食べないことが続いていたのです。『学校から帰ってくると、すぐに寝てしまう(睡眠不足・栄養不足? のため)生活が続き』、そこから抜け出せなくなるゲーム依存(いぞん)症に陥(おちい)っていたのです。 その結果、塾の授業中にボーツとしていて、叱(しか)られる。宿題をいいかげんにやる。小テストでひどい点数を連続でとってしまう。など、まさに悪循環(あくじゅんかん)を繰り返していました。

どう立て直したかというと、ゲーム依存の生活を見直し、目標を改めて問い直したのです。『塾での学習(自習)時間を増やして、ネットの時間を削った』。優先順位を見直して『勉強第一優先に切り替えた』のです。なんとか第1志望の高校に合格しましたが、家庭学習を大事にして、自ら切り替えができていたなら、さらに充実した成績と受験結果が得られたでしょう。

『習慣が人をつくる』といいます。そこで、塾での基本的な3つの習慣を確認します。

授業開始の5分前には集合している。(5分前には、授業を受ける準備をしている)

わずかな時間ではありますが、小テストの準備や心の準備などに充(あ)てるようにします。これは、ウォーミングアップです、毎回やり続けることが肝心(かんじん)です。やり続けて習慣にしましょう。

「ちりも積もれば山となる!」といいます。大きなリターン(収穫(しゅうかく))が得(え)られます。

※ただし、部活で忙(いそが)しい時期には、間(ま)に合わないこともあろうかと思います。その場合は、

事前に連絡をお願いします。

宿題は、必ず終わらせる。(宿題をやると、授業内容が記憶にしっかり定着する)

「鉄は熱いうちに打て!」といいます。授業のポイントが記憶にしっかり残っているうちに、仕上げることが肝心(かんじん)です。3・4日もたってからやろうとすると、記憶がどんどん薄れてしまうので、能率が下がり、達成度も下がります。

宿題をやる日をできるだけ早めに設定し、効果を上げてください。今回は、具合が悪くてできなかったということもなくなるはずです。

※授業の前日:短時間でよいので、宿題の見直しをすることにすれば、より効果的です。

やり方がわからない問題は、チェックしておいて、質問してください。

小テストで合格点をとる。これを毎日の目標として大切にする。

授業では、今日のポイントは何か・注意点はどこなのか(計算式の立て方、解き方など)をしっかり確認します。また、小テスト合格にもこだわりましょう。小テストは、授業中にやった問題や宿題からよく似た問題が出題されることが多いので、集中して授業を受ける必要があります。

ここまで述べたことは、勉強の土台にすぎません。しかし、土台づくりほど大切なことはありません。土台(基本)がしっかりしてこそ、上物(うわもの)(建物)も盤石(ばんじゃく)に築(きず)けるのですから。

<保護者の皆様へ>

2 .「子どもを伸ばす言葉かけ」について

否定語はできるだけ使わない、肯定的(こうていてき)な言い方をするように努めることが肝心だといいます。たとえば「テストで悪い点をとらないでね」といわれたとします。「悪い点をとらない」という否定語でいわれると、意識がそこに行ってしまいます。その場で気持ちを切り替えて、「悪い点なんかとらないよ、がんばる。」と思っても、たくさん言われ続けたらどうでしょうか。自分は信用されてないんだな、じゃあ楽だから、信用されない方向で振る舞おうかという、後ろ向きの気持ちが心の片隅に芽生えてしまうかもしれません。

そこで、言葉の使い方を変えてみましょう。「合格点をとろうね」と言い換えるのです。肯定的な言葉を使うと、自分は「合格点をとる」ためにやればいいんだな。「力をつけて学力を伸ばす(志望校に合格する)ために塾に通っているんだから」と受け止め方が大きく変わります。

このように、子ども自身が主体的に考え、判断し、行動できるようにしてあげる工夫が必要です。勉強(宿題)をやっていない場合など、「いつやる予定なの」と言えばよいのです。頭ごなしに命令する必要はありません。「○○にやる予定だよ」という返事が返ってくるはずです。

肯定的な声掛けによって、子どもの意識を前向きにする効果が期待できると思います。

「1日20回プラスの言葉を言う」ルールで、子どもが自発的に!

『ありがとう』というプラスの言葉をたくさん言い合っていたら、子どもが自発的になったという、すばらしいお話があります。もちろん、わたしも意識的に肯定的な言葉を使って、生徒と関わっていますが、日常生活で『1日20回』は意識したことがなかったです。プラスの言葉、特に感謝の言葉によって、子どもの気持ちが前向きになる効果は、大いにあります。ご家庭でも、お子さんとの信頼関係が築かれます。家庭内の雰囲気が良くなることで、お子さんの気持ちも安定し、やる気が引き出される効果もさらに期待できるでしょう。ぜひ試してみていただきたいです。