自分の敵は自分(小学生:塾だより5-6月号)
自分の味方(みかた)も自分
新学年になり、新しいクラス、新しい教科書にも慣(な)れてきて、新せんだった気持ちがだんだんうすれてきたころではありませんか?
塾(じゅく)の小学生の、あるクラスの生徒(せいと)たちの例(れい)を書きます。
前の学年のときには宿題を忘(わす)れることが多かった子たちが、新学年になったとたんに、みんな宿題をきちんとやってくるようになったので、とてもすばらしいと思っていました。ところが、4月末(まつ)ごろになると、また宿題忘れの人が多くなってしまいました。
新学年になって気持ちがリフレッシュして「がんばろう」と思っていても、なかなか長続(ながつづ)きしないものですよね・・・残念(ざんねん)なことに。
では、がんばりをずっと続(つづ)けるためにはどうすればいいのでしょうか。
良(よ)い方法(ほうほう)は、目標(もくひょう)を決めることです。
「漢字テストで満点(まんてん)を取る」とか「今月は宿題を全部やる」など、なるべく身近な目標を決めると良いでしょう。達成(たっせい)できたかどうか、結果(けっか)がすぐに出るものがいいです。
それが達成できたら、先生やお家の方に伝(つた)えて、ほめてもらいましょう。そうして、また次の目標を決めます。目標が達成できなかった場合も、いったんリセットして、また目標を決めます。
つまり、「スタート→ゴール」の間(かん)かくをせまくするのです。ゴールして、次のスタートのときには、気分がまたリフレッシュされます。その積(つ)み重ねで、知らず知らずのうちに、長くがんばれることになります。
小学生にとって、1年間はとても長く感じられるものですよね。意識(いしき)して期間を短くすることで、がんばる力がわいてくるものです。
慣れてきてなまけたくなったときに、目標を決めてがんばる。そうすると、結果的(けっかてき)に、なりたい自分に近づくことになるのです。
自分の敵(てき)は自分です。なまけ心に負けないことが、自分のためになるのです。そうして、だれよりも自分のことを分かっていて、今どうしたらいいのかを知っているのも自分です。そう、自分の味方(みかた)も自分なのです。