Every child is born with a talent(小学生:塾だより9-10月号)

 いきなりタイトルに英語の文章を書いてみましたが、この文章、どういう意味だかわかりますか? 実はこれは、私の持っている英語の単語(たんご)帳に書いてある文章なのです。そしてこの英文を日本語に訳(やく)すと、「すべての子どもは才能(さいのう)を持って生まれてくる」となります。

 国語の才能、算数の才能、音楽の才能、運動の才能、絵や工作の才能、みんなを笑(わら)わせる才能、だれとでも仲良(なかよ)くなれる才能……。才能には色々ありますが、才能を持っている人はとてもかがやいて見えます。自分にもそんな才能があったら、なんて思いますよね。そう考えると「すべての子どもは才能を持って生まれてくる」なんて、とても素敵(すてき)な文章だと思いませんか? 自分にも何らかの才能があるのだと思うだけで、何かこうワクワクしませんか?

 でも、一つ大きな問題があります。その才能はどうやって見つけるのでしょう? 自分では、自分にどんな才能があるかなんてわかりませんよね? ではその答えは? 実はその単語帳にはこのように書いてあります。

A君:Why(ホワイ) do(ドゥ) I(アイ) have(ハフ) to(トゥ) go(ゴゥ) to(トゥ) school(スクール) every(エブリ) day(ディ)?

(どうしてぼくは毎日学校に行かないといけないの?)

 

Bさん:Well(ウェル), every(エブリ) child(チャイルド) is(イズ) born(ボーン) with(ウィズ) a(ア) talent(タレント).

(そうね、すべての子どもは才能を持って生まれてくるの)

 

Then(ゼン), school(スクール) helps(ヘルプス) you(ユゥ) to(トゥ) find(ファインド) it(イット).

(学校はあなたたちがその才能を発見するのを助けてくれるのよ)

 素敵な例文(れいぶん)ですね。そうです。子どものときにだれしもが思うであろう「なぜ学校に行かないといけないの?」という疑問(ぎもん)に対する答えがここにあります。

 みなさんがなぜ学校に行って勉強をするのか、それは自分のかくされた才能を発見するためなのです。自分の才能がわからない以上(いじょう)、まずはそれを見つけるために色んなことにチャレンジするしかありません。でも自分一人で色々なことにチャレンジするのは大変(たいへん)です。だからこそ、塾(じゅく)や学校の先生が、みなさんのお父さんやお母さんが色々なことを教えてくれるのです。チャレンジの手助けをしてくれるのです。そして色々なことをがんばる中、ふとしたきっかけで自分のかくされた才能に気づいたりするのです。

 私が昔教えた生徒でも、「昔は算数きらいだったけど、塾に来て算数が得意(とくい)になった」とか、「社会がすごく苦手だったけど、塾で勉強していたら興味(きょうみ)を持つようになって、今では社会が大好き」など、ちょっとしたきっかけで自分の才能に気づいた人はたくさんいます。他にも、いよいよ約2カ月後にせまった漢検(かんけん)でも、元々漢字は大嫌いだったのに、塾で漢検対策(たいさく)をがんばった結果(けっか)、今では漢字は大得意なんて子もたくさんいます。

 毎日の勉強は確(たし)かに大変です。でもその毎日の中の努力(どりょく)があってこそ自分の才能に気づけるのです。「やらされてる」「やだな」と思うのではなく、「自分の才能を見つけることができるかも」「自分にはどんなかくされた才能があるのかな」と思った方が楽しいじゃないですか。塾の先生は全力でみなさんの才能発見のサポートをします。さぁ、いっしょに自分の才能発見のためにがんばりましょう。