小学生の学習術 (小学生:塾だより3-4月号)

小学生の学習術

1 生徒のみなさんへ~ ノートの字をチェックする!

十人十色じゅうにんといろ、その子によって書く字はいろいろです。みなさんは、どんな字がいと思いますか。もちろん字の上手うま下手へたもありますが、より大切なことは、字をノートにきざむように一画いっかく一画をていねいに書くということです。『ていねいに書こう』と意識いしきすると、集中力が高まります。また、ゆっくり書くことで、自分の思考のテンポと文字を書くスピードにバランスがとれ、書きながら考えるということができるようになるようです。
ところで、漢字練習をする前に、えんぴつをけずっていますか。先のとがったえんぴつは、先の丸いえんぴつとちがって、れないようにするため鉛筆の先に注意が向き、一画一画をゆっくり書くようになります。最初さいしょはぎこちなくても、少しずつれていきます。また、まちがって消す時もきれいに消しましょう。字の大きさはマス目をはみ出さない程度ていどの大きさです。マス目に比べて小さい字の人は、心がけて大きく書くようにしてください。いまのノートの字をおぼえておいてください。その字が良くなってきたなと思える時が、きっと近いうちにやってきますよ。

算数(計算ピラミッド)では、と中計算を大事にして数字や文字までもていねいに書きます。計算を急ぎたいからと、ざつな字で書きたくなるかもしれませんが、ていねいに書くようにします。するとケアレスミス(不注意ふちゅういなまちがい)がり、計算力がじょじょに高まっていくのです。
※そんなことをしていると、時間がかかってしまう!と思っているあなたへ
大丈夫だいじょうぶ練習を重ねているうちに、だんだんスピードもついてくるので、正確せいかくに、より速く書けるようになります。日ごろの訓練くんれんが(数か月~半年かかりますが)あなたをきたえてくれますよ。

2 保護者の皆さまへ

集中力が続かない子には~ ご家庭で次のことをためしてみてください。

<キッチンタイマーで時間をはかってやってみる>

①計算ピラミッドなら1ページ5分以内などと、時間を区切ってやってみます。かかった時間は、ページの右上にメモします。回を重ねるうちに、計算スピードがだんだん速くなっていくのが実感できるはずです。

※途中の計算をしっかりやって、なおかつ時間内でやることが肝心です。途中の計算も、計算ピラミッドに書きこみながらやっていくと、確実に力がつきます。

②宿題は、授業内容をざっと見直ししてから、すぐに問題をやってみる(アウトプット)。覚えていない所は、もういちど授業内容を見直してから問題をやることにします。

※宿題は、授業内容が頭に入っているうちにやると最も効果的です。

宿題をやるタイミングとしては、授業の次の日あたりを目安にすると能率が良いようです。

(計算ピラミッドと漢字練習帳は、別の日を選んでいただいてだいじょうぶです)

<集中できる環境を作る>
 テレビ、漫画、ゲーム、ケイタイなどが目に付く場所に置いてあると、勉強に集中できないことが多いようです。また、「机の上が物置状態になってしまって、プリントがなくなってしまった」という話も、生徒から耳にします。

そこで、勉強だけに集中出来る環境を確保する。そのため、机の上から余計なものは、しまっておくことをルールにします。(授業で配られたプリントは、教科ごとのファイルにしまいます。)

 ただし、勉強する場所は、机の前でなくても、たとえばリビングのテーブルでやっていただいてもだいじょうぶです。

 塾の教材は整理整頓し、プリント類はファイルにしまうことにして、必要な教材をサッと取り出せるようにしておくよう習慣づけましょう。

 成績が良くなる生徒は、このことを意識して行っています。なお、使い終わったプリント類は、ファイルが分厚くなってきたら、順次はずしていただきますが、学年の終わりまでは保管していただくようお願いいたします。

(津久井先生)