漢検の勉強は、学力をのばす!(小学生:塾だより9-10月号)

漢検受験じゅけんで学力はのびる!(勉強するのは今でしょ)という話

 夏期講習こうしゅうが終わり、どの教室でも本格的ほんかくてきに「漢検勉強」が始まります。教材きょうざいの「漢字学習ステップ」もそろそろ2しゅう目が終了しゅうりょうするころです。

ここでもう一度、漢検の勉強についてお話ししましょう。

 

漢検へのチャレンジは、「勉強が苦手やきらい」というイメージを取り除き、やる気を引き出してくれます。

おまけに、毎日学ぶ習慣しゅうかんが身について、基礎きそ学力のトレーニングもでき、目前にひかえた中学生の勉強や高校入試にゅうし、そして将来しょうらいに向けてもしっかり役立ちます。

それは、漢検の勉強をすることで、努力した分だけ漢字の能力や国語の実力を身につけられるからです。

漢検の「合格ごうかく」イコール「自信じしん」です。

 

つまり、「やればできる」という達成たっせい感から勉強への「自信」がつき、何度も目標もくひょうに向かって挑戦ちょうせんすることで「合格できてうれしい!」というよろこびを何度も経験けいけんすることができるのです。

そのたびに学ぶ意欲いよくもぐんぐん上がっていきます。

「合格」という成功体験せいこうたいけんを味わうことで、「がんばる力」につながっていくのです。

 漢字の能力のうりょくは、ふだんの国語の勉強だけでなく、算数・理科・社会・英語えいごの学習に必要ひつような「基礎学力」になっているって知っていましたか?

これから中学に進み、成績を上げていくためにも絶対ぜったいに必要な基礎力(ゲームでもキャラクターの基礎体力次第!)なのです。

かく級の出題内容ないよう以下いかの通りです。(   は苦手な人が多いところ)

5級(小6終了程度ていど、1006字)

くん読み、送り仮名がな、仮名づかい、熟語じゅくご構成こうせい対義たいぎ類義るいぎ、同音・同訓異字いじ四字熟語筆順ひつじゅんそう画数、部首

6級(小5終了程度、825字)
音訓読み、送り仮名、仮名づかい(げる、うしなうなど)、熟語の構成(上下、絵画、読書など)、対義語禁止きんし許可きょか など)、類義語(平等-均等きんとう など)、同音・同訓異字、筆順、総画数、部首

7級(小4終了程度、640字)
音訓読み、送り仮名(等しい、短い、流れる など)、熟語の構成、対義語(入学-卒業そつぎょう得点とくてん失点しってん など)、同音異字、筆順、総画数、部首

8級(小3終了程度、440字)
音訓読み、送り仮名(食べる、楽しい、後ろ など)、対義語(勝つ-負ける、重い-軽い など)、同音異字、筆順、総画数、部首

 

採点基準は、くずした字や乱雑らんざつな字は×で、筆画を正しく明確めいかくに書かれた字が○です。
合格は、5~7級で200点満点まんてん中70%程度(やく140点)、8級で150点満点中80%程度(約120点)です。

さあ、過去問かこもんをやりましょう!

 だれかが予想した問題よりも実際じっさいに出た問題をやることで、「やる気」がちがってきます。そしてたくさん練習すると点数が安定していきます。

かったり、悪かったりといった点数の変動へんどう非常ひじょうに小さくなってきます。あと1カ月半、合格点をクリアして、その上の自分の目標点もくひょう点(満点!)を目指しましょう。


(後藤先生)