もうすぐ漢検です(小学生:塾だより9-10月号)
長い人生の中で、小学生の今は吸収(きゅうしゅう)のときです。たくさんの知識(ちしき)を吸収し、色々な経験(けいけん)をすることで、判断力(はんだんりょく)のある大人へと成長(せいちょう)していきます。
小学生は記憶力(きおくりょく)と集中力に優(すぐ)れています。そして、たくさん覚(おぼ)えたり考えたりすることで、記憶力や思考力がだんだん身に付(つ)いていき、今後、さらに新しいことを覚えたり難(むずか)しい問題を解(と)いたりできるようになっていくのです。
社会や理科の暗記事項(じこう)や漢字や英(えい)単語(たんご)をたくさん覚えたり、算数の問題をたくさん解いたりと、色々な勉強をがんばりましょう。
もうすぐ漢検ですが、この漢検のための勉強も、実は漢字を覚えるだけのためにやっているのではありません。
1つは、漢字を書いて覚えることで、覚え方を学ぶためです。「ただながめるだけよりも書いた方が覚えられる」とか、「何も考えずにただ書きつらねても覚えられない」とかが分かってきます。
また、覚える力をつけることにもなります。この時期にたくさん覚えることで、脳(のう)がきたえられて、記憶力がよくなります。
それから、漢検のための勉強をした結果(けっか)合格(ごうかく)することは、いい成功(せいこう)体験(たいけん)になります。「やればできる」と言葉で言われるよりも、自分で体験することで実感し、より自信(じしん)につながります。今、漢検の勉強をすることは、漢字を覚えることで、今、テストでいい点を取るだけではなく、その先につながっているのです。
中学校や高校での定期テスト勉強のときや、高校受験(じゅけん)や大学受験のときに、「自分はやればできるんだ」と思ってがんばれますし、勉強のしかたも身に付いています。また、長時間机(つくえ)に向かって勉強をする習慣(しゅうかん)も身に付いています。
今やっているすべてのことに、実はちゃんと意味があるのです。すべては自分のためでもあります。
まずは漢検で高得(とく)点での合格を目指しましょう。それがかがやく未来(みらい)につながります。