入試の作文・面接対策(中3:塾だより11-12月号)

入試の作文・面接対策を

どうするか?

…の前に、

そもそも対策を

すべきかどうか?

「そもそも、入試の作文・面接対策をすべきかどうか?」と私が言い出したことで、「この先生は大丈夫なんだろうか?大事な入試の作文・面接なんだから、対策すべきに決まっているでしょう?」と思っている中3生が多いと思う。

そこで、公立高校入試の2日目午後に実施される学校設定検査の配点を見てみよう。作文または小論文の試験を実施する主な高校の配点は、県立船橋や千葉東、市立千葉が10点である。一方、面接試験を実施する主な高校の配点は、千葉西が12点、薬園台や検見川が10点である。ちなみに,公立高校入試の数学テストの大問1とかで2問計算ミスすると,10点を失ってしまう。学力検査と比べて学校設定検査の配点は低い。作文や面接の配点がもっと高い高校も存在するが、結局一番配点が高いのは学力検査であり、入試本番当日に高く得点したものが合格するのである。

もちろん、あまりに下手な作文を書いてしまうと、採点者がひいてしまう。事前に自分が受験する高校の作文過去問を解いてみて、塾の先生に見てもらう必要がある。ただし、そこの対策に時間をかけないこと。5教科の勉強に悪影響が出ないように、作文の練習時間を最小限にすること。面接については、最低限「志望理由」と「高校入学したらやりたいこと」くらいは答えられるように準備しておく必要がある。しかし、千葉進研の塾生のほとんどが真面目な子たちだから、面接試験の事前練習は特に必要ないと思う。とにかく、大半の公立高校は学力検査でキッチリ点数を取った者が合格できるのだ。

ここまで、「作文・面接対策はあまり必要ない」と述べてきたが、例外がある。それは、私立高校入試である。特に、第1志望が私立高校で、学力テストだけでなく作文・面接もある場合は、作文・面接対策をしっかりやろう。また、第1志望の受験生だけ志望理由書を提出させる入試制度をとっている私立高校がある。志望理由書は時間をかけて作成する必要があり、塾や中学の先生からよくアドバイスをもらうべきだ。(一方、併願推薦で受験する私立高校の場合は、作文・面接対策にあまり時間を割かない方がいい。)

このように、受験生一人ひとり、何が大事か、どこに時間を割くべきか,大きく異なる。作文や面接対策をどうしたらいいか? そして、そもそもどこに時間を割いたらいいか迷ったら、すぐ塾の先生に相談してほしい。