中3の夏を一生の宝に(中3:塾だより7-8月号)

「夏を制する者は、受験を制す!」

毎年、塾で教えていると耳タコならぬ、口にタコができるほど唱えまくる言葉です。

平たく言うと、「この夏は、受験の合否に大きくかかわるから、がんばろうねー」ということで、みなさんにしてみれば、「わかってまーす」というところでしょうね。

では、この夏をみなさんはどのように過ごしますか?

「いやいや、夏期講習あるじゃん。休まず出席して、宿題もしっかりやりますよ」みたいな答えが聞こえてきそうですし、それはそれで大正解です。でもみなさんの中には不安を抱えている人も、きっといるのではないかと思います。

「夏がんばっても、成績が上がらなかったらどうしよう」とか

「これまでそんなに長く勉強したことない自分が、本当にがんばれるのだろうか」とか

「できないことがたくさんありすぎて、何していいのかわからないし、新しく学習することもできなかったらやばいなぁ」とかですかね。

そんな不安を抱える人たちに、私が言えることはこれだけ。

「まぁ、やってみたらいいんじゃない?」

まず、夏はよっぽどの勇者を除き、千葉進研の生徒はみんなしっかりがんばり学力を高めてしまいます。その結果、あなたが現在の成績を維持できれば、一緒にしっかり成長しているということになります。身もフタもありませんが、8月の模試で偏差値を下げてしまう人もいることでしょう。しかし、そんなことでがっかりしているヒマはありません。夏にやるのは、9月から大きく伸びるための下地作りです。9月からも継続してがんばれる人が、受験で本当に強い人と言えます。だから燃え尽きてしまうほど夏でがんばってしまってはいけません。あなたがたの真の決戦は、冬です!

夏休みです。学校はありません。みなさんには1日24時間あります。3で割ると8時間です。仮に8時間寝て、8時間勉強したとしても、何と残り8時間もあります。食事やお風呂の時間もあるでしょうが、それでもだいぶゆとりがありませんか? もし10時間勉強しても、6時間はほぼ自由につかえる計算です。8時間もひとりで勉強するのはたいへん難しいでしょうが、塾に来ればいっしょにがんばってくれる仲間や先生がいます。大丈夫です。あなたは一人ではありません。やってみてください。きっとがんばれます!

その学習時間のゴールを設定してください。その時間でできるようになりたいことをイメージし、達成していきましょう。できるようになったら、ぜひ自分を認めてあげてください。そうやってできることをひとつずつ積み上げ、行けるところまで行ってみるのです。そうすれば、みなさんの夏は一生の宝になりえます。とりあえず、まあ、やってみましょうよ。