何のために勉強するの?(小学生:塾だより11-12月号)

みなさんは何のために勉強しているのでしょう。

「なんでこんなことしなくちゃいけないの?」と思ったことがある人も多いのではないかと思います。

答えはかんたんです。「自分の幸せのため」です。今やっていることは、すべて自分の将来(しょうらい)に役立ちます。将来つく仕事に役立つかもしれないし、大人としての人格(じんかく)を形成することにも役立ちますし、直接(ちょくせつ)には役立たないと思われる教科も、脳(のう)をきたえることで、思考力や記憶力(きおくりょく)が上がり、そのことによって、将来、より豊(ゆた)かな人生を送れるようになるのです。学校や仕事を選ぶときに選択肢(せんたくし)が増(ふ)えますし、色々な場面で、はば広く豊かな知識(ちしき)があった方が、その中から取捨(しゅしゃ)選択(せんたく)して、より良い決断(けつだん)ができます。

それにしても、なぜ、遊びたい年代の「今」勉強しなくてはいけないのでしょうか。

それは、今が一番、勉強に向いている時期だからです。みなさんの記憶力や柔軟(じゅうなん)な思考力には、大人はとうていかないません。何でもスポンジのように吸収(きゅうしゅう)できる能力(のうりょく)のある今こそが、勉強する絶好(ぜっこう)の時なのです。

子どものときに勉強しなかったことを後悔(こうかい)する大人は世の中にたくさんいます。勉強って本当は楽しいものなのです。大人になってそのことに気付いて、後から勉強を始める人もいますが、やはり、自分の子どものときに比(くら)べると、どうしても記憶力が落ちていることに気付きます。そして、「あのときにやっておけばよかった」と思うものです。

また、何ごともやってみないと、自分に向いているのかいないのか、好きなのかそうではないのかが分かりません。それも、ちょっとやってみただけでは向いているかどうかの見極めは難(むずか)しく、ある程度(ていど)極めてみて、初めてそのおもしろさに気付くことも少なくありません。

学ぶことは、本当に楽しいです。学べる幸せを十分に堪能(たんのう)して、精(せい)いっぱい学んでいきましょう。その中で、特に好きな分野があったら、とことん究めましょう。きっと将来役立つことでしょう。今やっている勉強は、未来の自分へのおくり物なのです。