「学び方改革」をしよう(中学生:塾だより1-2月号)

新年あけましておめでとうございます。2019年途中から始まった新型コロナウイルスの世界的な広がりは、依然として収束することなく、状況を変えながら続いています。そんな中でも、ワクチン接種や新薬の開発、治療法の確立が進み、少しずつではありますがアフターコロナの社会が見えつつあります。小中学校では、4年がかりで実施するはずだったGIGAスクール構想が大幅に前倒しされ、1人1台の端末配備やその活用が進んでいます。現場ではまだ手探り状態が続いていて、その真価が発揮されるにはまだまだ時間がかかりそうですが、確実に時代が進んでいます。

千葉進研でも新しい機材やオンラインの活用が進んでいます。そして、それらを用いた新しい取り組みが続々と実践されて、大きな効果を生み出しつつあります。この流れを引き続き強めていきます。一方で新しい取り組みにはメリットもデメリットもあります。物事を性急に変えることは、思わぬ副作用を招くこともあります。こうしたことを見極める慎重さも私たちは持ち合わせています。

昨年は、前後期制の廃止を中心とした公立高校入試制度の変更や、中学校での評価方法の見直しなど、教育を取り巻く状況の大きな変化がありました。これらへのさらなる対応も欠かせません。これまで培ってきた千葉進研の良さに加え、新たな技術や仕組みを組み合わせてより良い指導にしていきます。そしてみなさんが、社会の変化や時代の変化にしっかり対応し伸びていけるよう、しっかり導いていきます。今年は昨年より良い1年となるはずです。本年もよろしくお願いします。

さて、みなさんにも1年の始まりに際し、何か大きな決意を持ってほしいと思います。中3生は間近に迫った高校受験に向けて、当然何かしらの決意を持っていることでしょう。しかし、高校受験は3月上旬で終わります。1年のうち4分の3は新しく始まる高校生活ということになります。中1・2生はまだまだ中学校生活が続きますが、それをより良いものにしていかなければなりません。

中学生も高校生もその本分は「学び」にあります。授業や部活といった学校内の活動、塾も含めた学校外の活動を組み合わせ、自らの能力を高めて社会に出る準備をする、そのためにあらゆることを学んでいく、それが中高生のあるべき姿だと思います。

これからの時代は、これまでになかった物事と向き合う力が求められる時代です。それが何なのかは現時点では分かりません。何か困難に直面したとき、自分でそれを乗り越えることが求められます。そのための力の源泉が、学力や読解力、思考力、コミュニケーション力など、日頃の生活で鍛えられるものの中にあります。生活すべてが「学び」であるといっても過言ではないでしょう。

日頃からの「学び」の中で、まずは知識を増やしましょう。世界には今自分がいる社会とは異なる社会があることを知り、その違いを理解するための読解力、自分とは違う様々な立場の人々に想いを巡らせ、諸問題を解決する方法を考えるための思考力も高めましょう。そして実際の問題解決のためには、他者との協力が欠かせません。そのために必要なコミュニケーション力も高めてもらいたいと思います。その先に自分のやりたいことを見つかり、それをライフワークにできれば、これからの時代の中で、充実した日々を過ごすことができるようになるのではないでしょうか。

以上のことを実現するには「学び方改革」が必要です。まずは、日々のあらゆることが「学び」であることを理解して下さい。そして、分からないことや納得のいかないことがあれば、調べたり質問したりすることを通じて、すぐにとことん追求する習慣をつけましょう。また、定期テストや高校受験を通じて、自ら学力を高める力を養って下さい。ここには試行錯誤が欠かせません。塾や学校の先生方、家族、友人などとの関わりを通じて、自分なりの方法を確立することが大切です。その上で、あらゆるジャンルの様々な文書を読んだり、新しいことにチャレンジして経験を深めたりすることに努めましょう。

その一助となるのがスマホやSNSだと思いますが、使い方を誤れば、却って「学び」の妨げにもなります。そればかりか無用のトラブルにもつながりかねません。ここでは多くは語りませんが、スマホの利活用についても正しい知識を身につけて下さい。

千葉進研のスタッフは、勉強を通じてみなさんが大きく成長することを期待し、その実現のためにこれまで、そしてこれからも精一杯努めていきます。もちろん、我々大人たちもみなさんと同様に、これまで述べてきたことに一生懸命取り組まねばなりません。「学び」に年齢は関係ありません。2022年も共に、がんばっていきたいと思います。改めてよろしくお願いいたします。