よく聞く、よく見る、よくまねる(小学生:塾だより3-4月号)

さあ、いよいよ新学年が始まりました。また新しい勉強が始まります。新学年のスタートですから、今年度はがんばろうと気合いの入っている人も多いと思います。そこで今日はそんなみなさんに、勉強をする上でのコツをお話したいと思います。

  ☆よく聞く

勉強はつねに新しいことを学びます。自分の知らないことを学ぶときに必要(ひつよう)なこと、それは「知っている人の話をよく聞く」ことです。

塾(じゅく)の先生は授業(じゅぎょう)中に色んなことを話します。おぼえるべき知識(ちしき)はもちろん、問題の楽な解(と)き方や、ミスをしないために気をつけなければいけないポイント、どの問題がテストに出やすいか、など色々です。こうした話を聞きのがさないことが、できるようになるためには必要です。まずは先生の話を集中してよく聞くようにしましょう。

 ☆よく見る

勉強をする上で必要なことは、習ったことを忘(わす)れないようきちんとおぼえることです。しかしこれが大変です。気がつくとあっという間に忘れてしまいます。そこで、忘れないために宿題などでくり返し練習するわけですが、実は忘れないために知っておくとよい、もう一つのポイントがあります。それは「授業中に先生が黒板に書くことをよく見る」ことです。

ものをおぼえるときは、ただ知識としておぼえるよりも、映像(えいぞう)もふくめておぼえた方がよりはっきりおぼえることができます。ですから、黒板に書いてあることをしっかり見て、映像としておぼえちゃいましょう。実際(じっさい)、勉強の得意(とくい)な子に話を聞くと、『あの授業のとき、黒板にこう書いてあったよね』と映像でおぼえている子は結構(けっこう)多いですよ。

 ☆よくまねる

ものごとができるようになるには、やり方をおぼえなくてはいけません。そしてそれは勉強も同じです。いくら知識をおぼえても、やり方を知らなければ問題を解くことはできません。そしてやり方をおぼえる一番の近道が、できる人のやり方をまねることです。野球でもサッカーでもピアノでも、上手な人のやり方をまねるのは上達への一番の近道ですが、それは勉強も同じです。自分勝手に解くのではなく、うまい人の解き方をまずはまねてみましょう。

そしてみなさんがまねるのに一番ふさわしい人は、塾の先生です。塾の先生は勉強のプロです。先生はできるだけ簡単(かんたん)で、なおかつミスのしにくい解き方で教えてくれます。その先生の解き方をまねるのが一番効果的(こうかてき)です。授業中は先生の解き方を「よく見て」、その解き方をまねて問題を解いてみましょう。

新しいことができるようになることは楽しいものです。「よく聞く、よく見る、よくまねる」で、たくさんの新しいことを身につけ、できる喜(よろこ)びを味わっていきましょう。