夏休みだからこそ、時間は上手に使おう(小学生:塾だより7-8月号)

いよいよ夏休みです。やりたいこともきっといろいろあることでしょう。今から楽しみにしている人も多いと思います。そして何よりも夏休みの一番すばらしいところは、時間が自由に使えることです。好きな時間に起きたり、遊んだり、昼ねをしたり…。でもだからこそ、気をつけないとせっかくの時間をむだにしてしまうことにもなりかねません。

 

そこで今回は、みなさんの夏休みをよりじゅう実させるために、上手(じょうず)な時間の使い方についてお話したいと思います。

1.  『すいみんは規則(きそく)正しくとる』

夏休みになると、ついつい夜ふかしをしたり、次の日の昼過(す)ぎまでねてしまったりする人が多くなります。でもそれは生活のリズムがくずれる第一歩です。すいみんのリズムがくずれると、起きた後も頭がボーっとしたり、変(へん)な時間にねむくなったり、逆(ぎゃく)に夜になると目がさえてねむれなくなったりと、ますます生活のリズムがおかしくなります。そうなるとせっかくの時間が有効(ゆうこう)に使えません。

アメリカのすいみん学会の発表によると、だいたい9~12時間が小学生の理想のすいみん時間だそうです。また、夜ふかしをすると体内時計がどんどんずれてしまうそうなので、やはり夏休み中でも、おそくても午後9時くらいにはねて、朝7時くらいには起きるようにしましょう。
さらに、朝起きたらきちんと朝日を浴(あ)びましょう。人間は朝日を浴びると自然と目が覚(さ)めるようにできています。朝日を浴びてすっきり目が覚めれば、午前中の時間がたっぷりあります。まずはその時間を、勉強や運動や遊びなど色々なことに有効に使いましょう。午前中ねて終わるなんてもったいないですよ。

そうそう、注意しなくてはいけないことが一つ。夜ねる前にスマホや携帯(けいたい)電話、ゲーム機(き)などの画面の光を浴びすぎるとねむれなくなってしまうそうです。これらのものをねる前にいじるのはやめましょう。

2.  『今できることは今やろう』

夏休みは自由な時間も多いですが、塾(じゅく)や学校の宿題や自由研究など、やらなくてはいけないこともたくさんあります。時間がたくさんあると、ついついやらなくてはいけないことを「あとでやればいいや」と後回しにしてしまいますよね。でも後回しにしていたら絶対(ぜったい)に終わらないですし、夏休みの最後(さいご)が地ごくのような日々になってしまいます。だからこそ、やるべきことは夏休み全体を使って効率(こうりつ)良くやっていきましょう。

そのために大事なことは、「やるべきことはできるときにやってしまう」ことです。別(べつ)に一気に全部やる必要はありません。少しずつでいいので、やれるときにやるようにしましょう。時間のかかるものを一度でいっぺんに終わらせるのは、時間もかかり、とても疲れるので本当に大変です。そして大変だと思うからついつい後回しにしてしまうのです。「少しずつでいいや」と思えば気分も楽になりますし、楽な気分でやった方が意外とはかどったりするものです。さらに「やった」という達成感(たっせいかん)も得られ、気持ちよく他のことに移(うつ)れますから、まさにいいことずくめです。10分、20分でもかまいませんので、今できると思ったらすぐにやるようにしましょう。それと、やるときは終了(しゅうりょう)時間を決めてやりましょう。終了時間が決まっていれば、「この時間まで」と集中できますし、なんとなくダラダラ続けて時間だけどんどんむだに過(す)ぎてしまうということもなくなりますよ。

せっかくの待ちに待った夏休みです。時間を上手に使い、夏休みをよりじゅう実した楽しいものにしましょう。