復習で苦手教科の克服を(中1・2生:塾だより9-10月号)

わたしたちの夏は明日も続く

 やっと夏期講習が終わりました。部活の合間に塾の授業があり、家に帰ってきてから宿題をやる。学校の宿題もあって大変でしたね。加えて、すぐに定期テスト。その対策が8月末から続いているので、9月になっても夏期講習が続いているかのようでした。その努力が報われ、テスト結果がよくなることを願っています。

 さて、とても忙しく過ごした夏期講習。勉強する内容がどんどん難しくなってきました。例えば、数学で見ると、中1では方程式の文章題に悩みましたね。式を立てるのが難しかったですよね。中2では、数学の1次関数でとまどったのではないでしょうか。「比例の続きか」と思ってなめてかかると大変です。複雑な解き方する問題までありました。この単元は後期の中間テストに出ますので、手を抜くことはできません。また、英語でも文法も複雑になっているし、おぼえる単語の数もすごく増えました。

この講習で9月以降に学校で勉強する内容がとても難しくなるということを実感したのではないでしょうか。特に、英語・数学は積み重ねの教科ですから、ここでわからなくなると、この先とても苦労することになります。理科・社会も情報量がとても多くて、覚えきれないかもしれません。国語も学年が上がるにつれて難しい文章を目にすることが多くなってきました。

そこで、苦手な教科をつくらないための勉強をしましょう。

テスト勉強に集中

 「テストでよい点をとるために勉強する。」この気持ちが大切です。目標を持つことでやる気も出てくるでしょう。では、そのテストとは? そうです。学校の定期テストと塾内模試の2つです。あわせると毎月テストがあるようなります。このテストに向けた対策を行えば、継続的な勉強ができます。テストは今まで勉強した範囲から出題されるので、その対策は復習になります。これを積み重ねれば苦手教科の克服へと結びつきます。

 定期テストは範囲がかなり絞られています。学校の「ワーク」を中心に、「必修テキスト」や塾で配布されたプリントを徹底的にこなせば高得点が望めます。

 一方、塾内模試の出題範囲は定期テストより広くなっています。前の学年の範囲からも出ます。勉強するのに大変です。そこで、苦手教科の勉強時間を増やしてはどうですか。全体の得点を上げるためには苦手な教科の得点を上げる必要があります。模試対策こそが苦手教科克服の近道です。

模試を活用

 10月模試の出題予定表を見てください。夏期講習でやった範囲がたくさん出題されます。夏期講習の復習をすることは、模試の成績アップにもつながります。

そこで、塾でよくある会話

生徒:先生、次の模試の理科の得点を上げたいですが。

先生:理科のどこが苦手なの?

生徒:全部。

 これだと理科を1からやり直さなければなりません。理科でもできる単元とできない単元があるはずです。また、人によってレベルが異なります。基礎ができない人が難しい問題を解こうとしてもなかなかできません。基礎ができている人がやさしい問題ばかりやっても効率が悪いように思われます。

 そこで、今までの模試の結果表をよく見てみましょう。得点や偏差値に目が行きがちですが、右側にある「塾内正答率」や「通過率」が示してあるところを見てください。そこにはあなたの苦手な教科や単元を発見するヒントが表されています。(くわしい見方は塾の先生に聞いてみてください。)

短期集中で問題を多く解く

 塾内模試の2週間前くらいから集中してやることで効果が出ます。1日30分から1時間かけてやってみてください。

 それでは、苦手克服には何をやったらよいか。教科書の見直し、ノートでまとめるなどいろいろありますが、まずは、問題を解いてみましょう。一度習っているものですから、問題をやることで、より自分のできない部分がはっきりします。塾のテキスト、学校のワークなど探せばいろいろあります。また、以前やったテストを解き直すという方法もあります。塾の先生にプリントをリクエストしてもよいでしょう。そして、何よりそれを繰り返すことが大切です。同じ範囲を何度か勉強することで知識が定着するはずです。苦手教科対策専用のノートをつくるというのもいいのではないでしょうか。

 苦手教科は必ず克服できます。あきらめずに進めましょう。迷ったら塾の先生に相談してみてください。