Quiz「算数と数学って何がちがうの?」(小6生:塾だより1-2月号)

 小6のみなさん、中学生になる日が近づいてきましたね。今どんな気持ちですか? 中にはワクワクと心待ちにしている人もいるでしょう。でも多かれ少なかれ、きっとみんな新しい学校生活に不安みたいなものを感じているのではないかと思います。いちばん大きな不安はおそらく人間関係でしょう。それに悩む人は大人でもたくさんいます。人との関わりで悩みがまったくない人は、きっとほとんどいません。中学校にはたくさんの人がいます。でも、その人たち全員となかよしになる必要はありません。そのたくさんの人たちの中から、あなたが本当に大切にしたい人、そしてあなたを本当に大切にしてくれる人が一人でも見つかれば、大成功だとボクは思います。あ、別にカップルになれってことではないですよ。友人でも、先生でもいい。あなたが心から一緒にいたいと思える人を探してみてください。もしそんな人がいたら、たぶん一生つきあっていけます!

 次に不安になるのは、やっぱり勉強ですよね。え、部活? そうですね、部活にも悩みますよね。中には本当に好きなことをやっていても辛くなるぐらいたいへんな部活もあるので、気をつけてください。不安をあおるようですが、部活を理由に勉強をしなくなる中学生は毎年あとを絶たないというのが現実です。ケガとか退部とかが続出していたり、多くの土日が試合や大会でつぶれてしまったりする部活もいまだにあります。入ろうとする部活は良い話だけではなく、悪い話もちゃんと聞いて無理なく続けられるような部活を選んでください。中学校生活は、勉強以上に部活で決まってしまうようなところがあります。前段と関連しますが、他の理由に加えて、あなたが尊敬できる先輩や顧問の先生がいる部活を選んでみるのはどうでしょうか。

 残りの文字数も少なくなってきたので、いいかげん勉強の話をしますね。タイトルの「算数と数学のちがい」わかりましたか? 諸説あるようですが、算数の苦手なボクでもわかるちがいは、「数学では負の数をあつかう」ということです。小学校で使っていた+(プラス)の数だけでなく、-(マイナス)の数も中学校では使います。つまり使える数の世界が一気に倍に広がるということです。(悲しいですが、計算でまちがえる可能性は、たぶん倍以上になります…。)中学校ではこの一気に広がった数の世界の中で、いろんな問題の解き方を学んでいきます。数を使える範囲が広がると、解決できる問題の種類がやたらに増えます。それも勉強しなければならないのでたいへんなのですが、それだけ広い世界を知ることで、答えまでの道筋をよりダイナミックに見つけられるようにもなるのです。

 もうみんなも知っているように、中学校の学習は数学だけでなく他の科目もより難しく幅広いものになります。定期テストがあって、できないこともかんたんにバレます。でも、それらはすべてあなたが自分の世界を広げ、これからどんな未来を生きていくかを決めていくのに必要なものです。もし道順がわからなくなっても、ガイド役のボクらがいます。大丈夫です。(古島先生)