未来を作る夏休み(小学生:塾だより7-8月号)

夏休みが近づいてきました。

年に一度の特別とくべつなひと月の始まりです。コロナや熱中症ねっちゅうしょうに気を付けながら、元気に楽しく夏休みをごしていきましょう。

楽しい夏休みを過ごすために

1. いつもしないことをする

学校がなくて、いつもとちがうことができるのが夏休みです。

せっかくなので、いつもならしないようなことに挑戦ちょうせんしてみましょう。

  • 毎日、家事の手伝いをする
  • 毎日、ニュースを一つして、感想を書いてみる
  • 毎日、身の回りのものを一つ、スケッチしてみる    などなど

いつもとちがうことをすると、最初さいしょはつかれます。しかし、何日もつづけていくと、次第にれて、楽にできるようになります。

目標もくひょう達成たっせいできたかどうかは、カレンダーなどにチェックしましょう。

チェックがたまっていくと、自信じしんがつきます。自信がつくと、元気になります。

2.規則きそく正しい生活をする

 夏休みは学校がないからと、おそおそ起きをしてしまいがちです。

しかし、朝からお日様の光をあびて活動することで、健康けんこうで元気な体を作ることができます。
 毎日の起きる時間とる時間を決めましょう。

3.適度てきどに運動する

 家の中でできる楽しいことはたくさんありますが、家にこもってばかりだと体がなまってしまいます。

体がなまるとつかれやすくなり、つかれると頭の回転も悪くなります。人間はかしこくてナンボですが、ある程度ていど体力がないと、かしこさをたもつことはできません。

 

 朝早い時間に、人が少ない広い場所でランニングをするなど、運動を一日の予定に組みこんでしまうといと思います。
コロナだけでなく、熱中症もおそろしいものです。部屋の中でも熱中症というのは起こるそうです。

こまめに水分を補給ほきゅうしましょう。

ただし、カフェインの入っている飲み物(コーヒー、紅茶こうちゃ、緑茶など)では、トイレに行きやすくなってしまいます。カフェインの入っていない水や麦茶を飲みましょう。

4. 毎日少しずつ勉強

 楽しい夏休みですが、勉強もこまめにやりましょう。

じゅくの授業のある期間は、塾の宿題をこなすことで力がつくようになっています。しかし、塾のない期間も、自分なりに勉強してください。一日の勉強時間は、少ない日で30分というのをキープしてください。


 漢字や英単語えいたんごおぼえるというのは、短い時間でもやりやすいです。去年から塾に通っている人は、去年の漢検かんけんステップの漢字をちゃんと書けますか。

 

 学校の宿題は早めに終わらせましょう。

できれば7月中。どんなにおそくとも、おぼんの間には終わらせましょう。

学校の宿題が終われば、自分のやりたい勉強に時間を使えるようになります。

 

 今、わたしたちは時代の変わり目にいます。ここ1年はAIエーアイ(人工知能ちのう)が爆発的ばくはつてき発達はったつした、おどろくべき年でした。

AIが人間と同じような自然しぜんな文章を書いたり、上手な絵をかいてしょうを取ったりできるようになったのです。

 

Google社でAIの開発をしているレイ・カーツワイルさんは、2045年にAIが人類じんるい全体の知能をこえる「シンギュラリティ」が起こると予測よそくしています(つまり、人間1人よりかしこいAIはもっと前に登場するわけです)。

AIがそこまでかしこくなれるのかはともかく、ドラえもんのようなロボットと会話できる未来はそう遠くないのかもしれません(もっとも、機械きかいのロボットよりも、仮想かそう空間でAIが操作そうさするアバターに人間らしくふるまわせる方が簡単かんたんだと思います)。

 

 また、6月にはアメリカのApple社がメガネがたコンピューターを発表しました。

人々がパソコンやスマートフォンの代わりにメガネ型コンピューターを使う未来をしめしたのです。
このAR(拡張現実かくちょうげんじつ)の技術ぎじゅつが発達すれば、家にいながら友達ともだちの部屋をたずねておしゃべりすることもできるでしょう。それは、画面ごしに「通話」するのとは、まったくちがった現実感があるはずです。

 

 どんなに技術が発達しても、それを使うのは人間です。この文章を読んでいるあなたは、色々なことに興味きょうみを持って、色々なことを考えていってください。

 

生き物のこと、宇宙うちゅうのこと、世界の国々のこと、歴史れきしのこと、物語のこと、スポーツのこと、音楽のこと。あなたが学んで考えたことが、未来のあなたを作っていきます。

(成田先生)