夏休みをふり返って(小学:塾だより9-10月号)

長かった夏休みも、気づけばあっという間に過(す)ぎ、もう2学期がスタートしました。本当に時間が経(た)つのは早いですよね。みなさんももう、元の学校生活のリズムを取りもどしつつあると思います。

さて、みなさん、今年の夏をふり返ってみてどうだったでしょうか。今年の夏もコロナのえいきょうで夏祭りがなかったり海やプールに行けなかったりと、あまり夏休みらしいことができなかったかもしれませんね。それではその分、勉強の方ははかどったでしょうか。学校の宿題や塾(じゅく)の課題(かだい)、計画通りに進みましたか。

直前になってからあわてて宿題に取り組み始め、なんとか学校に間に合わせた、という人も多いのではないでしょうか。そしておそらく、そういった人の大半は、それが今年に限(かぎ)った話ではなく、毎年の夏休みの“お決まりのパターン”になってしまっているのではないでしょうか。

みなさんはまだ小学生ですので、そういったつなわたり的(てき)な過ごし方でも、さほど問題ではないかもしれません。しかし、そのままではいけません。

みなさんは『夏は受験(じゅけん)の天王山(てんのうざん)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。夏は受験の結果(けっか)を左右するほどの重要(じゅうよう)な時期だ、という意味なのですが、もし高校受験をむかえた中3の夏になっても、“後回しぐせ”がぬけていなかったらとても悲(ひ)さんなことになります。

「まだまだ高校受験なんて先のことだ」と安心してはいけません。人間はそんなに急には変われません。今のうちから少しずつ変えていかないと、後で痛(いた)い目を見ます。

では、そうならないために今、何をすべきか。それは、しっかりと“反省(はんせい)”をすることです。事前に計画を立てることも重要ですが、それと同じくらいに大事なのが、終わった後にしっかり反省することです。

計画は何割(わり)ぐらい達成(たっせい)できたのか、もし達成できていなかったとすると、どこに問題があったのか、反省点を洗(あら)いだし、次につなげる努力(どりょく)をしましょう。

「のど元過ぎれば熱(あつ)さを忘(わす)れる」と言いますが、何も反省しなければ、来年の夏休みもまちがいなく、今年の夏と同じ末路(まつろ)をたどります(つまり直前になってあわてて課題に手をつけるということ)。そして人間、反省なくして成長(せいちょう)はあり得(え)ません。

反省すべきところはしっかりと反省し、今後に活かしましょう。