→ → 歩き出す → →(中3:塾だより9-10月号)

夏休み。

がんばりすぎて、今やる気がなかなか出ない人。

思ったよりがんばれなくて、あきらめモードになっている人。

あんなにがんばったのに、模試があまりできずに落ち込んでいる人。

そんなあなたが動き出すために、

叶えたい未来を、自分の足で迎えにいくために、

どうしたらもう一度歩き出せるのか、考えてみましょう。

あなたは今、

間違えることに傷ついてしまっているかもしれません。

傷つきすぎて、その痛みにすら気づかなくなっているのかもしれません。

痛みに気づかなくても、心は間違えることを拒否して行動を抑制します。

あなたが今がんばれないのは、そのためかもしれません。

間違えることは、多少なりともあなたの心を傷つけます。

でも、その間違えを「できる」に変えることで、傷は癒せます。

そして、もし「できる」ことに変えられるなら、

僕らは間違えることを、むしろ喜んでいいのです。

マイナスがどんどんプラスに変わっていくのを、

お金に置きかえて想像してみてもらえればわかります。

あなたが何かを一人でできるようになるというのは、

札束よりも何倍もの価値があることを知ってほしいのです。

やってもやっても成長を実感できないのは、とてもつらいことです。

それでも、安易に自分を責めないでください。

伸びないのは、あなたの「能力」や「性格」のせいではありません。

例えば、教えるべきことがあなたに伝わりきっていないのは、

教えるプロである僕ら教師の責任です。

今はつらいでしょうが、僕らの指導を信じ最後までやりきってみてください。

あなたができるようになるまで、僕らはつきあうことができます。

本当に困ったときや、できないときや、つらいとき、

決してひとりにならないでほしい。

抱えこんでいるものは、できるだけはやく誰かに話してほしいです。

あなたが抱えたものを、話してみようと思える人は、

きっと、その悩みをあなたと喜んでシェアしてくれる人です。

どうしてもがんばれないときは、

勉強以外の好きなことを一日思いきりやってみましょう。

その日やるべきことが終わったら、

本当にやりたいと思えるごほうびを、用意しておくのもいいでしょう。

大丈夫

塾に通っている、そのことだけで、あなたはもう立派にがんばっています。

思いきり自分に期待してください。

合格する、合格できる、合格したい、と強く思ってください。

あなたの中の「がんばりたい」と素直に向かいあい、受けいれてください。

その思いを、誰かとわかちあってください。

大丈夫。

あなたがここまで無事に生き、がんばってこられたのは、

あなたを誰よりも大切に思う人たちが、ずっとあなたのすぐそばにいたからです。

だから安心して、まず一歩、歩き出そう。