年度の始まりに(中学生:塾だより3-4月号)

昨年度中2のみなさんは3月から中3の授業が始まったことと思います。受験学年の実感は出てきたでしょうか。気分の上ではまだまだの人もいるかもしれませんが、知っての通り、もう受験は始まっていると言えます。それはいままでの通知表の話であり、現在身についている(はずの)中2までの勉強具合の話であり、学習習慣の話でもあります。特にいま見直してほしいのは学習習慣についてです。これからの1年もいまの勉強で十分だと思う人は、ほとんどいないと思います。勉強時間、勉強のやり方、効率と効果。年度の始まりにあたっていろいろな面で見直してみるのはどうでしょうか。

 

まず時間です。当然、勉強時間を増やすことはかなり重要です。時間の使い方をよく考えてみましょう。まとまった時間だけでなく短い時間でも取り組むことができるものを用意し、あらゆる時間を有効に活用することを目指しましょう。また、本格的に勉強を始めるのはまだまだあとでも大丈夫と思っている人も少なくないでしょうが、いうまでもなくスタートは早いほうがよいです。やってみて試行錯誤する必要もあるでしょう。今年の後半になってスムーズに勉強するために、忙しいうちにこそがんばってみましょう。

 

勉強のやり方についてはどうでしょうか。せっかく勉強しているのに十分な効果がでないようでは同じ時間勉強していてもライバルたちに負けてしまいます。ムダの多いやり方をしていたり、そもそものやり方として間違っていたということもあったりするかもしれません。特に効果が実感できないというようなときは、塾の先生に相談してみるとよいでしょう。

 

これからみなさんは1年間受験勉強を続けていくことになります。かなりの長丁場になりますが、やはり目標があるとがんばりやすいようです。なんといっても1年みっちり勉強することは大変です。つらいときもあるでしょう。そんなときも机に向かわせるのは自分からがんばろうと思う気持ちしかありません。そういう気持ちのもとになるのは、例えば志望校に入りたいという意志です。目標がまだしっかり決まっていない人は高校に対する意識を高くするなどしてモチベーションになるものを探してみましょう。これまでよくがんばったと感じるみなさんの先輩たちは、例外なくこういう気持ちを持っていたように思います。来年はいよいよみなさんの番です。悔いのない高校入試になるように、いまからできることをよく考えてがんばっていきましょう。