~新たな目標を~ (中1・2生:塾だより1-2月号)

 年が明けて学校が始まったばかりですが、あと2カ月もしないうちに、塾では新年度が始まります。中1の皆さんは中2に、中2の皆さんはもう受験生です。 

 2022年を振り返ってみてください。「定期テストで○○点をとる」「学年で○○位以内に入る」「部活で輝かしい成績を残す」など、年度当初に掲げた目標があったのではないでしょうか。達成できた人、惜しくもあと少し目標に届かなかった人、何もしなくて後悔している人、様々だと思います。それでも、何かしら感じることはあるはずです。まずは自分の1年を振り返り、1年前の「なりたい自分のイメージ」と、現在の自分を比べてみましょう。差が小さい人は自分をほめてあげましょう。差が大きく開いている人は、じっくりと「来年度の自分」について考えてみてください。

 中2の皆さんは、次の学年(受験生)がイメージしやすいのではないでしょうか。塾で自習している中3生をたくさん見かけると思いますが、彼らが1年前、こんなにも必死に机にかじりついていたか、というと、大半は違うでしょう。

「まだ1年ある」と思うか、「もう1年しかない」と思うか、それによって今後の行動は変わってきます。1年はあっという間です。1年後の皆さんは、あと1週間あまりで私立受験が始まるという状況にあります。1年後の未来は、ここからの自分の行動によって大きく変わります。しっかりと見つめ直しましょう。

 中1の皆さん、次に皆さんがなる中2は、ややもすると気持ちが緩んでしまいがちな学年です。気を引き締めておかないと、「受験は先の話。まだ大丈夫。」という甘えが生まれてしまいます。一度失った緊張感は、なかなか取り戻せるものではありません。中2の終わりに、「あーもう受験生。まずい!」と急に焦り出す人がいるのも事実です。

 今後の人生は今の自分が作るものです。皆さんが中学生活の最後に乗り越えなければならないもの、それは決してゴールではなく、長い人生のうちの一歩です。それでも、高校受験が皆さんにとって大きな意味を持つことは間違いありません。

 新しい年を迎え、新学年を控えた今、この先をイメージしてみてください。あまり先のことは考えられないという人は、身近な目標を立ててみましょう。1月には模試、1月末から2月にかけては後期期末試験があります。目標を立てるには、現状認識と反省が必要です。2022年度を振り返って、クリアできたこと、足りなかったことなどを洗い出して、新年度挑戦する課題を具体的に決めましょう。

 目標に取り組む過程で、喜び、満足感、悔しさ、もどかしさなど、様々な感情を経験することもまた皆さんの成長につながります。未来の目標と身近な目標について、ゆっくりと考えてみてください。(長峰先生)