英検合格に向けて(小5小6:塾だより11-12月号)

「ゼロイングリッシュ」から「ウィズイングリッシュ」へ

「英検」って何?

「英検」とは、1年で約230万人が受験する、日本で最も大きな英語の試験のひとつです。5月~6月に第1回9月~10月に第2回1月に第3回と年に3回試験があり、塾(じゅく)で英語を習っている多くの小学校5・6年生が、1月の第3回試験で英検にチャレンジします。

英検は、問題のレベルによって、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級と級がわかれています。中でも多く小学生がチャレンジする5級は中学1年生レベル、4級は中学2年生レベルと言われています。

「ぼくは小学生なのに、中学生の問題をやって合格できるの?」

と思いましたか?・・・答えは、YESです。塾でも英検対策(たいさく)の授業がたくさんあるのはもちろんですが、それ以外にどんなことに気をつけて勉強すれば英語の力が身に付き英検に合格できるのか、そのアドバイスを書いていきます。

単語を覚えないのは裸足(はだし)でサッカーをするのと同じ

まず、ひたすら単語を覚えましょう。英単語は、サッカーで言うならボール、スパイク、ユニフォームのようなものです。ボール、スパイク、ユニフォームが無い人が「サッカーが上手になりたい」と言っても難(むずか)しいと思います。(練習にすら参加させてもらえないかもしれませんね)。それと同じで、英単語を覚えないで英検に合格することはとても難しいと思います塾で単語テストがあるなら「かならず毎回合格・満点をねらう」ことが大切です。

週1回の2時間より毎日の15分

英単語は1日、2日で一気に覚えない方がよいでしょう。たとえばスポンジを水にひたすとき、スポンジを水につければ水がすぐにしみていきますが、スポンジをギュッとすれば水はすぐに流れていきます。同じように、一気に覚えた単語はすぐに忘れてしまいます。単語覚えるときは1日10個ぐらい、その代わり毎日、単語の練習を欠かさないことが大切です。「週1回の2時間より毎日の15分」を大切にして、時間をかけて単語を覚えると忘(わす)れにくくなります。「単語テストの前の日に一気に覚える!!」はNGです。

過去問がすべてを教えてくれる

単語を覚えたら、過去問(過去の英検の問題)をたくさんやりましょう。特に英検5級と4級は、何年も問題の出し方が大きく変わっていません。過去に出たものとほとんど同じ問題が出ることもあります。過去問を解いたら、解答・解説をじっくり見ることも大切です。わからない問題は先生に質問しましょう。「できなかったものをできるように」これが、点数が伸(の)びるただひとつの方法です。

ゼロイングリッシュからウィズイングリッシュへ

これを読んでいる多くの人は、英語の授業をのぞいてほとんど日本語で生活しているでしょう。それだけに、意識して生活の中に英語を取り入れなければすぐに忘れてしまいます。単語でも過去問でも何でもいいので、英語に触(ふ)れる日を増やしていきましょう。NHKのこども向け英語番組やラジオもいいですね。英語のない毎日(ゼロイングリッシュ)から英語のある毎日(ウィズイングリッシュ)へ。これが英検合格への近道です。