脱・先延ばしで内申点アップ(中1中2:塾だより11-12月号)

突然ですが、今年の夏休みの宿題、ちゃんと計画通りに終わりましたか?
夏休み終盤に慌てて終わらせたという人はいないでしょうか?

やりたくないことをつい先延ばしにしてしまうというのは、誰しも経験あることだと思います。心理学の分野ではこうした現象は「先延ばし症候群」と呼ばれていて、研究の対象になっているようです。

確かに、締め切り直前の方が集中してできるので効率よく進められるということはあるので、やっつけになってしまって完成度は低くなってしまう傾向は否定できません。

中1・中2のみなさんの多くにとって、おそらく先延ばしにしたいことの1つが、定期テスト勉強ではないでしょうか?これまで中学校の定期テストを何度か経験して、早めに準備をした方がいいことはわかっているはずなのに、なかなか手がつけられないというという人がいると思います。

ご存じの通り、学校の内申は高校入試の合否にも影響します。内申が悪かったために志望校をあきらめざるを得ない、または不合格となってしまうという可能性があることは、ちょっと考えれば誰にでもわかることです。その一方で、1年先・2年先の高校入試より、目の前の楽しみを優先したくなるのも気持ちとしてはわかります。ですが、たとえ目をそらしたとしても、自分で自分の首を絞めているという事実には変わりません。

やりたくないことをやる時に、最もエネルギーを必要とするのは「やり始め」です。重いものを動かすときに、動かし始めに一番力が必要です。しかし、いったん動き出してしまえば、あと勢いに乗って小さな力で動かせることもまた事実です。

そこでみなさんにお伝えしたい言葉が2つあります。1つは「思い立ったが吉日」です。だいたい定期テスト1か月前くらいからテストを意識し始める人が多いと思うのですが、キリが悪いからとか、まだ試験範囲が分からないからとか、色々と理由をつけてテスト勉強を開始するのを遅らせていませんか?思い立ったが吉日、さっそく始めましょう。

2つ目は「案ずるより産むが易し」です。勉強を始める前は気が乗らなくても、いざ勉強を始めてみると意外と集中して続くことがあります。とにかく始めることが肝心です。

勉強を始めるのがおっくうに感じたときは心の中で「思い立ったが吉日」「案ずるより産むが易し」と唱えて動き出してみましょう。次の定期テストは先延ばしを克服して自己ベストを目指しましょう。